人気アイドルとはいえ、このようなことがあってもいいのだろうか。
K-POPグループIVEのウォニョンが、“人気者”にふさわしい活躍を見せている。韓国はもちろんのこと、海外でも多くのファンがいるだけに、常識外れな対応をされることも少なくなかった。
しかし、今回の件は看過できないのではないだろうか。2月26日(現地時間)、中国メディアは、ウォニョンの“髪の毛”がインターネットオークションサイトで9万9999元(約200万円)を超える価格で取り引きされていると報じた。
販売者は、IVEのシンガポール公演でウォニョンの髪の毛3本を直接抜いたとし、DNA検査で真偽を確認できると主張。しかし、この言葉を鵜呑みにできず、真偽については疑問が残る状態だ。
ただ、真偽とは関係なく、当事者は当惑せざるを得ない。ウォニョンはデビュー後、継続したフェイクニュースに苦しみ、精神的に多くの苦痛を受けた。
名誉を傷つける虚偽のニュースと悪意的な誹謗に積極的に対処し、最近では炎上系ユーチューバー相手に意味ある成果を収めた。今回の“髪の毛事件”が名誉を傷つけるわけではなくとも、事実が証明されない荒唐無稽なイシューに取り上げられること自体が不快になりかねない。
さらに、このニュースが真実だとすれば安全問題が深刻だ。公演中に髪の毛を直接抜いたという主張が本当ならば、会場の安全管理は不十分だと言える。ウォニョンのみならず、公演中のステージに向かって人形などの物を投げる観客たちも存在する時代だ。安全に対する不安はぬぐえないだろう。
ウォニョンは昨年も安全を脅かされる状況で、正当ではない批判を受けたことがある。昨年7月、オンラインコミュニティとSNSを中心に広まったのは、小学生と思しき男子学生が突然手を伸ばしながら近づいてきたことで、ウォニョンがとっさに避ける様子が収められた映像だった。当時、ネット上では、「小統領」(小学生から絶大な人気を誇る人物)と呼ばれる人物が学生を避けたことに対して、配慮がないという批判が多くあがった。
しかし、大半はウォニョンの同意なしに突然身体を触ろうとした学生の行動を指摘。いくら芸能人とはいえ、危険な状況になりかねない突発的な行動に対してまで、我慢や配慮をしなくてもいいという意見だった。いくら人気が高く、旬の芸能人だとしても、荒唐無稽なニュースで不快感を与えてはならないはずだ。
(記事提供=OSEN)
◇ウォニョン プロフィール
2004年8月31日生まれ。韓国・ソウル出身。STARSHIPエンターテインメントで2年間のトレーニングを受け、2018年にMnetのオーディション番組『PRODUCE 48』に出演。同番組で最終順位1位に輝き、IZ*ONEのセンターとしてデビューした。優れた美貌と抜群のスタイルを誇り、デビュー当初は「奇跡の14歳」と話題を呼んだ。IZ*ONE解散後、2021年12月にIVEのメンバーとしてデビュー。身長は173cm。
前へ
次へ