パク・ソジュンが語る『コンクリート・ユートピア』撮影ウラ話、“先輩”イ・ビョンホンとの共演の感想は?

全国の劇場で上映中の映画『コンクリート・ユートピア』より、パク・ソジュンのインタビューが解禁となった。

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本作は、大災害により一瞬にして廃墟と化した首都ソウルで唯一崩落しなかったマンションを舞台に、生存者たちの争いを描いたエンタテインメント大作。『隠された時間』で高評価を得た新鋭オム・テファ監督のもと、『非常宣言』『白頭山大噴火』などディザスター大作への名演も記憶に新しいイ・ビョンホン、『梨泰院クラス』や『ミッドナイト・ランナー』などで日本人気も高いパク・ソジュンのほか、パク・ボヨンら韓国エンタメ界を代表する豪華キャストが集結している。

今回解禁となったのは、本作で防犯隊長に任命され、葛藤しながらも愛する妻を守るべく奮闘するミンソンを熱演した、パク・ソジュンからのコメント。映画『ミッドナイト・ランナー』(17)では新人賞をなど多くの映画賞を受賞し、ドラマ『梨泰院クラス』(20)での主演で日本でも広く知られることとなった。

さらに、昨年はマーベル・スタジオ作品『マーベルズ』でハリウッドデビューも果たし、一流俳優として活躍の場を世界中に広げる彼が、本作の撮影の裏側を語った。

Q.公務員だったミンソンは防犯隊長に任命されてから、少しずつ性格が歪んでいく様子だった。演じる上で意識したことは?

ミンソンというキャラクターは平凡な人間のように見えますが、映画の後半部分で感情が露になって変わっていくときに、やりすぎに見えてもいけないし、物足りないのもいけないと考えました。映画全体をみた時に、ミンソンは極端な感情表現をしてはいけないと思ったので、その境界線を見つけることに一番心がけました。そのため、監督と話し合いながら感情の適切なラインを見つけようと努力し、監督のOKサインを信じて1シーン1シーン作っていきました。

Q.過酷な環境を生き抜く様子が描かれているが、公開後の今だからこそ話せる裏話は?

パク・ソジュン

監督はミンソンが変化したあとの状況を大事にしていました。そのため、瞳孔が小さく見えるレンズをつけようかという意見も撮影前にあったそうです。結局、そのレンズをつけるのが難しかったので僕の演技を信じることにしたそうですが、実際にそのシーンで僕の瞳孔が小さくなっていたとおっしゃっていました。当時は知らなかったのですが、後からその話を聞いてとても良いお褒めの言葉をいただいたようで、今でも気分がいいです。

Q.イ・ビョンホン演じるヨンタクが豹変し、本性を露わにする姿が印象的な本作。共演の感想は?

先輩と一緒に撮影をしながら、演技だけでなく現場でのエチケットを見て感じることがたくさんありました。印象的だったのは、撮影中にモニターを見ていた時に、初めて見る先輩の顔があったことです。これだけ長い間演技をしてきた方なのに、まだ新しい顔があるなんて、それなら僕もこれから俳優人生を送る中で新しいものを作り続けることができるなと思いました。横で見ているだけで、本当に良い影響をたくさん受けました。

Q.パク・ボヨンと夫婦役を演じてみて、特に印象に残っているエピソードを教えてください。

ボヨンさんとは最初の撮影から雰囲気が良かったです。お互いに何気ない話をしながら親しくなれる時間を十分に取って撮影をしましたし、小道具の撮影をした時も、同年代の普通のカップルが訪れるホットな場所でデートをしているかのように撮影をしたので、気兼ねなく親しくなれたと思います。お互いの仕事を応援し共有しながら、平凡な日常を送る二人の時間そのものが心地よく感じられ、初めての共演作品にも関わらず息が合ったと思います。

Q.真冬が舞台の本作だが、撮影は真夏に行われたとのこと。撮影時に大変だったことは?

暑さに耐えるのが大きな課題でした。真冬の廃墟となった街という設定なので、暖かいダウンジャケットを着なければならなかったのですが、本当に暑い夏でした。でも、状況に合わせた演技をしなければならない仕事なので、現実を早く受け入れて、出来るだけ集中して撮影するように努力しました(笑)。

Q.一番好きなシーンを教えてください。

すべてのシーンに意味が込められていて良いのですが、日本の観客の皆さんにも少しは安心して観ていただけるシーンを挙げようと思います。映画の冒頭でミョンファと2人きりになった時に「黄桃」を一緒に食べるシーンがあるのですが、完成した映画を観ながら、あの時に食べた「黄桃」は今後ミンソンとミョンファが二度と感じることができない甘さを象徴していたのではないかと思いました。今はそのシーンが思い出されますね。

Q.数多くの恋愛ドラマに出演され“ラブコメの神”と称されているが、最近はハリウッドデビューも果たし、世界的に活躍の幅を広げている。今後挑戦してみたい役は?

新しいジャンルや演じたことのない役により惹かれるような気がします。何かをやってみたいと決めているわけではないですが、自分が出来る新しい挑戦には常にオープンです。

パク・ソジュン

Q.日本では1月5日に公開され、2024年最初の映画が『コンクリート・ユートピア』になる人も多いと思われる。2024年の抱負は?

まずは僕たちの映画を日本の皆さんに愛してもらえたら嬉しいですし、2024年はファンの皆さんと会える時間をもちたいです。昨年は撮影とプロモーションのスケジュールで余裕がなかったのですが、今年は必ず機会を作ってファンの皆さんと時間を過ごせたらと思います。

Q.この映画を通じて届けたいメッセージは?

それぞれのキャラクターに焦点を当てて観ると、より面白く観れると思います。この作品には様々な人間模様が描かれていて、どのキャラクターに焦点を当てるかによって映画を見る観点や解釈が変わる映画です。様々なテーマが盛り込まれているので、映画を観終わった後に「自分だったらどうしていたか?」と問いかけたり、色々な話をしたりすることが出来る映画だと思います。

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◇パク・ソジュン プロフィール

1988年12月16日生まれ。韓国・ソウル出身。2011年にB.A.Pヨングクの『I Remember』ミュージックビデオで俳優デビュー。2012年のドラマ『ドリームハイ2』で本格的な演技活動をはじめ、2014年の『魔女の恋愛』で連ドラ初主演を務めた。主な出演作にドラマ『花郎<ファラン>』『サム、マイウェイ ~恋の一発逆転!~』『キム秘書はいったい、なぜ?』、映画『ミッドナイト・ランナー』、『ディヴァイン・フューリー/使者』、『パラサイト 半地下の家族』(カメオ出演)など。2020年からNetflixで配信がスタートした主演ドラマ『梨泰院クラス』は日本で絶大な反響を得た。

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