『セマンティックエラー・ザ・ムービー』同時上映アニメの予告が解禁!吹替の榎木淳弥、増田俊樹のインタビューも

2023年12月28日 映画 #韓国映画

映画『セマンティックエラー・ザ・ムービー』より、同時上映となる短編アニメの予告が解禁となった。併せて、吹き替えを担当した榎木淳弥、増田俊樹のインタビューも公開された。

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原作は、韓国電子書籍プラットフォーム「RIDIBOOKS」で2018年BL小説大賞を受賞した『セマンティックエラー』(すばる舎刊)。韓国動画配信サービスWATCHAで実写オリジナルドラマが制作され、2022年2月配信初日からTOPランキングにて1位を獲得した。

「第26回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭」では、チケット予約開始から1分で全上映分が売り切れとなる凄まじい集客力を見せ、賞レースでも話題に。さらに、中国Weiboトレンド1位、台湾、日本でも大ヒットし、日本ではWATCHA JAPANで12週連続1位獲得するなど、世界中のBLファンの間で熱狂を呼んだ。

物語は、秀才で変わり者な完璧主義者の大学3年生チュ・サンウ(演者パク・ジェチャン)の通報で、図らずも学校イチのカリスマで自由奔放なイケメン・モテ男のチャン・ジェヨン(演者パク・ソハム)が大学の卒業を逃してしまったことから始まる。ジェヨンは仕返しとしてサンウにいたずらを仕掛けてまとわりつき、コンピューターのプログラミングのように完璧に計算されたサンウの日常に、エラーが生じていく。

今回、同時上映の短編アニメより予告編が解禁。「チャン・ジェヨンは僕のことをもういじめない」と寂し気なサンウの呟き、一方でジェヨンは「サンウ、話があるんだ」と迫るところから始まる。

予告編では図書館や居酒屋での二人で過ごす姿、電話するふたりなどの日常が伺え、さらにジェヨンのキス予告やジェヨンがサンウのお腹をさする様子や身体を密着しあう姿と本編では見ることができなかった大人な一面も垣間見ることができる。短編アニメ版でも映画の吹替版やオーディオドラマと共に声優は榎木淳弥、増田俊樹が担当しているが、こちらはかなり大人な雰囲気が漂っている。

実写版と同じ小説を原作としながらも、サンウとジェヨンのピュアな恋模様を描き、キュンシーン盛りだくさんな実写版とは打って変わって、短編アニメ版では思わずドキッとさせられるセリフがサンウとジェヨンから飛出し、実写版とは異なる世界観で描かれた、まさに、“もうひとつの「セマンティックエラー」”ともいえる。全4話のオムニバス形式で描かれ前編では1話~3話、後編では4話が上映となる。

また、吹替を担当する榎木淳弥、増田俊樹のインタビューも到着。サンウ、ジェチャンとの共通点や本作の見どころを語ってくれた。

【インタビュー:チャン・ジェヨン/CV.榎木淳弥】

左から榎木淳弥、増田俊樹

――オファーが来たときのお気持ちはいかがでしたか?

榎木:海外でも人気の作品と聞いて、かかわることができてうれしいなと思いました。今回、僕が演じたのはジェヨンという役なのですが、普段、僕が演じることの多いタイプの役って小柄なサンウみたいな役の方が多いんです。なぜジェヨンに抜擢されたんだろうと、意外だったことが印象に残っています。

――普段はあまりやらないような役について、どのような役作りをしましたか?

榎木:自分のことを天才だと思っているキャラクターなので、そういう部分をどのように表現しようかと考えました。それと、やっぱり身体が大きいと声に厚みが出ますよね。僕が小柄なので、その厚みのある声を自分の体から出すというのが難しかったです。単に低い声というのでもなく、体から倍音のような声を響かせるということが難しかったです。

――ジェヨンに対して共感できる部分はありましたか?

榎木:好きな人をいじめちゃう感覚は小学生のときにはあったかもしれません。大人になってからは、そんなことをすると嫌われちゃうかもしれないのでやりませんが、昔の自分にはそういうところもあったかもしれません。そこがこのドラマの面白いところでもありますよね。

――今回、実写版だけでなく、アニメ版の声優もされています。アニメ版を演じるにあたってはどのようなことを意識しましたか?

榎木:アニメ版の場合も、絵のキャラクターの雰囲気と合わせるように気を付けました。実写でも、アニメでも、やっぱり表情に合わせて演技したいなと思いました。

――最後に、本作の魅力について教えてください。

榎木:真逆のふたりが混じりあっていくことが胸を打つと思います。ふたりともちょっと変わったところがあるけれど、そんな二人がどう近づいていくのかを注目して観ていただけたらと思います。

【インタビュー:チュ・サンウ/CV.増田俊樹】

――このお仕事の依頼があったときの印象はいかがでしたか?

増田:これまでアニメーションやドラマCDなどでボーイズラブ作品に関わらせていただく機会はあったのですが、実写の吹き替えを担当させていただくのは今回が初めてでした。実写のボーイズラブ作品が増えていることは知っていましたが、僕自身は今回お話をいただいて初めて拝見したので、新鮮な気持ちで参加することができました。

――役作りに関しては、どのようにしていましたか?

増田:台本を一話ずついただいていたので、回を重ねるごとに少しずつ人物像を掴んでいったイメージです。最初に台本を読んだときに、サンウはコミュニケーション能力が高いわけではないという印象を受けました。自分の思っていることをうまく伝えられない人だし、相手の思っていることを汲み取ることも苦手なのかなと思っていたのですが、収録現場では、サンウが誰かに対して感謝するときの気持ちをしっかり伝えてほしいというディレクションをいただきました。僕が最初に感じたサンウ像とは違う部分があるのだな、まだまだサンウというキャラクターについてわかっていない部分があるなと思い、現場でいただいたアドバイスをもとに少しずつ修正して演じていきました。

――サンウをどのような人だととらえていたのでしょうか?

増田:あまり感情を必要としていない人なのかなと思っていました。感性としては淡々としているけど、努力をして技術を身につけた人なんだなと感じています。

――サンウに対して共感できる部分はありましたか?

増田:サンウの行動原理はけっこう理解できます。特に、時計をよく見るところは僕と似ているなと思っていて。プライベートではあまり気にしないのですが、仕事のときは時計をよく見るんです。例えば、何分前にあそこについていれば確実に予定に間に合うなというようなことを逆算して考えたり。そうすれば相手に迷惑をかけないし、僕自身も嫌な気持ちにならなくていいなって。それ以外だと、サンウってものをきちっと並べていますよね。そういうところも似ています。

――最後に、本作の見どころを教えてください。

増田:この作品はボーイズラブ作品であり、ものすごく純粋なボーイミーツボーイの作品になっています。また、さまざまな学生たちが登場する青春群像劇でもあります。人生において、大切な人と出会い、それによって気持ちが動いていく様子が繊細に描かれている作品だと思いますので、そのどこかに興味を持ってくださった方に、一度観ていただけると嬉しいです。

『セマンティックエラー・ザ・ムービー』は前編が2024年1月12日(金)より、後編が26日(金)より全国公開。

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