BIGBANGのG-DRAGONが麻薬類管理に関する法律違反の疑いで警察に立件されたというニュースが伝えられたなか、事件の影響はK-POP界全体にまで広がっている。
弱り目に祟り目か、一部有名芸能人の名前が書かれた出所不明の情報が盛り込まれた報道も広がり、K-POP企画会社は難しい局面に立たされている。
最近、映画『パラサイト 半地下の家族』などで知られる俳優イ・ソンギュンに麻薬類管理に関する法律違反の疑いが浮上したなか、彼が頻繁に出入りしたソウル・江南(カンナム)の風俗店の従業員の陳述を通じて、G-DRAGONの麻薬疑惑まで浮上した。
すると、一部オンラインコミュニティやSNSでは当該の風俗店を訪れた歌手、俳優の名前も取り上げられている。
これが正確な確認がなされていない噂として広まり、追加被害が憂慮されている状況だ。
K-POP企画会社は、各種噂の内容に対し「事実無根」と線引きに乗り出している。
SOURCE MUSICは10月26日に浮上したLE SSERAFIMのキム・チェウォンと関連したデマに対し、「キム・チェウォンに関する噂は全く事実ではない。キム・チェウォンはインフルエンザA型の後遺症により休息期間を取り、体調を回復した。来週からスケジュールへの参加が可能だという医療スタッフの所見を受け、11月1日に復帰する」と一蹴した。
G-DRAGONの立件と関連して25日夜、YGエンターテインメントは「(G-DRAGONが)現在、当社所属アーティストではないので公式対応が難しい」と素早く立場を伝え、“損切り”する姿を見せた。
このほかにも、多くの企画会社が所属芸能人が噂で言及されていることに難色を示し、「根拠のない推測性デマ」と一蹴している。
ファンも悪質なデマに対応している。
BTS(防弾少年団)までも麻薬関連疑惑で噂が伝えられると、ファンは強硬対応を要求する声明文を発表した。
BTSギャラリーは「ファンは虚偽事実を流布し、BTSの名誉を毀損し、深刻な暴言と侮辱的な発言でメンバーの人格を抹殺する者たちの犯罪行為を最後まで追跡し、継続的に監視して、いかなる善処や寛容なしに刑事告訴、民事上損害賠償請求など可能なすべての法的措置を執る」と明らかにした。
このように各所が必死にデマを否定しても、芸能界に衝撃を与えた麻薬スキャンダルはエンタメ株の急落につながっている。
フェイクニュースや推測性の報道などとともに、麻薬犯行に追加で関与した芸能人があるという憂慮が、投資家たちの不安感を刺激したものとみられる。
26日午前、韓国証券市場ではBIGBANG所属会社だったYGエンタの株価が6%ほど急落した。
ほか、SMエンターテインメント、JYPエンターテインメント、HYBE、CUBEエンターテインメントの株価も同様に4~6%下落した。
とある証券業界の関係者は、「麻薬をした芸能人が追加で出てくるという推測と、実名が言及された噂が出回り、エンターテインメント会社に対する全体的な不信の雰囲気が強くなった」とし、「麻薬スキャンダルという悪材料によって、当分はエンタメ株の同伴急落が続くだろう」と見通した。
◇G-DRAGON プロフィール
1988年8月18日生まれ。本名クォン・ジヨン。2006年にBIGBANGのメンバーとしてデビュー。BIGBANGのリーダーで、グループ内ではラッパーを担当している。作詞・作曲、そしてプロデュースのスキルにも定評があり、数多くの楽曲をヒットさせた。2019年10月に除隊。2022年4月に『Still Life』を発表して約4年ぶりにカムバック。2023年6月にYGエンターテインメントとの契約が終了した。
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