メンバーの1人が突然立場を変えたことで注目されているガールズグループFIFTY FIFTYが、対立する所属事務所を再び“狙い撃ち”した。
【注目】FIFTY FIFTY、“完全体”まで消滅か…突然メンバー1人が立場変える
FIFTY FIFTYは現在、所属事務所ATTRAKTとの専属契約をめぐる紛争で活動を中断した状態だ。
メンバー4人は所属事務所を相手に専属契約効力停止仮処分申請を提起したが、裁判所は8月に「契約は有効」と棄却した。メンバーたちは徹底抗戦の立場を明かしたが、10月17日、メンバーのキナが専属契約効力停止仮処分の棄却に対する抗告を取り下げ、所属事務所に復帰した。
紛争が新たな展開に突入するかと思われた10月18日、FIFTY FIFTYは自主開設したインスタグラムを通じて「重要なのは信頼と透明性です」と書かれた画像付きの文章を公開した。
3人は、前払い金が業界の慣行であることを知っているが、「途中で他の会社を挟んで、その会社の債務を返済することも慣行なのか。なぜこのように構造が複雑になっているのか」と質問した。
続けて「所属事務所J代表は、FIFTY FIFTYのアルバムを流通会社に入庫して受け取る前払い金20億ウォン(約2億円)を、所属事務所ではなく他法人S社が受け取るようにした。その20億ウォンはどのように使われたのか」と疑問を提起した。
さらに「私たちの音源やアルバムの収入は事実上、所属事務所に直接入ってこない。一度も入ってきたことがない」とし、「2022年末基準で、およそ63億ウォン(約6億3000万円)の前払い金債務(借金)が残っており、FIFTY FIFTYの音源やアルバムの収益でこの債務を償還している。この前払い債務がすべて償還されるまで、所属事務所に音源やアルバムの収益は1ウォンも入ってこない構造」と指摘した。
そして「他の会社の借金をなんの理由もなしに代わりに返してはいけないということは常識だ」と強調した。
FIFTY FIFTYは、そんな前払い金構造に同意したことがなく、いくら返済しなければならないのか具体的な答えを聞けなかったと伝えた。「どうかきちんと教えてほしい。そうすれば誤解する余地もない。FIFTY FIFTYだけのためにS社が使った前払い金がいくらなのか」「流通会社はなぜ前払い金の債務者でもない所属会社の音源やアルバムの収入で、S社の前払い金債務を相殺しているのか」「所属会社はレコード流通会社にどんな約束をしてどんな契約をしたのか」と尋ねた。
そして「所属会社が中小企業であることが問題ではない。重要なのは透明性と信頼」とし、「相互に信頼するためにはお互いに尊重し、透明でなければならない」「重要事項に対してメンバーたちに同意はおろか、知らせもしなかった。もし仕方のない事情があったとすれば、その事情を説明して理解を求めるべきだった」「本当にメンバーを大切にし、メンバーの意思を尊重したと言えるのか」などと批判した。
キナが1人だけ所属事務所に復帰したが、残りのメンバー3人は現在も対立の意思を見せている。彼女たちの問いかけに所属事務所側が答えるのか、関心が高まっている。
◇FIFTY FIFTYとは?
キナ(2002年生まれ)、セナ(2004年生まれ)、シオ(2004年生まれ)、アラン(2004年生まれ)の4人で構成されたガールズグループ。全員が韓国出身。確率的に五分五分という意味を持つグループ名には、理想と現実、そしてそのなかに共存する存在になるという思いが込められた。2022年11月にアルバム『THE FIFTY』でデビュー。2023年2月に1stシングルアルバム『The Beginning: Cupid』をリリースし、そのタイトル曲『Cupid』が大ヒット。米ビルボードのメインシングルチャート「HOT100」に20週以上も連続チャートイン(最高順位17位)し、BLACKPINKが持っていた歴代K-POPガールズグループの連続チャートイン記録(8週連続)を大幅に更新した。“中小芸能事務所の奇跡”と呼ばれた。
■「私たちに50億ウォン投資したことにして借金返済を…」FIFTY FIFTYが事務所代表の“実体”主張
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