韓国映画『始動』が、制作風景を公開して期待感を高めた。
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『始動』は、正体不明の料理人コソク(演者マ・ドンソク)と、不器用な反抗期青年テギル(演者パク・ジョンミン)、意欲だけはある反抗期青年サンピル(演者チョン・ヘイン)が、本当の世の中を知ってゆく姿を描く。同タイトルのWEB漫画が原作の愉快な物語だ。
空間設定から衣装、美術といった、キャラクターたちの情緒や原作コミックとのシンクロ率に直結する“ディテール”の部分は特にこだわったという『始動』。特に、人物の感情を最大限自然に表現することのできる空間探しは徹底されたものだった。
物語の舞台となる群山(クンサン)はソウルから遠すぎず近すぎず、心理的な距離感も適当なことからテギルの心を表すのに理想的だった。そこに佇む“ジャンプン飯店”の内装もまた、居心地の良さや多彩なキャラクターの生活感を感じられる雰囲気に仕立て上げられた。
これまで『犯罪都市』『無双の鉄拳』といった映画作品を通じてマ・ドンソクとタッグを組んだナム・ジス衣装室長は、料理人コソクという前作と差別化されたキャラクターを表現するために尽力した。ピンク色のスウェット、ドット柄のズボン、ポップなヘアバンドといった奇抜なカラーとデザインのアイテムを自ら製作し、キャラクターの魅力を高めている。
パク・ジョンミンの演じたテギルの衣装は、光沢の強い生地にこだわって個性を鮮明にしている。チョン・ヘイン演じるサンピルは普段のカジュアルなスタイルと、革ジャケットに目深にかぶった帽子という対照的なコーディネートによって対照的な魅力が表現されている。物語が進むにつれて異なる印象を与える、チョン・ヘインの感情的な演技とのシンクロ率も抜群だ。
さらに、マ・ドンソクが劇中で着用している“タンバルモリ”(韓国語で短髪。顎のあたりで切りそろえた髪型を指す)のウィッグは、2カ月の製作期間を経て作られたもの。作り物とは思えない完成度の高さもまた、観客に愉快な笑いを届ける予定だ。
『始動』は、来る12月18日に韓国で公開される。
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