ドラマ『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』で“いじめ加害者”を演じた女優キム・ヒオラ(34)に、学生時代は不良だったという報道が飛び出した。
9月6日、韓国メディア『ディスパッチ』はキム・ヒオラが女子中学校在学当時、不良の集いである「ビッグサンジ」のメンバーだったと報じた。
また、とある情報提供者はキム・ヒオラのタバコのパシリをし、また別の情報提供者はお金を奪われたりもしたと明らかにした。
キム・ヒオラ本人は「ビッグサンジ」での活動を認めたが、暴行への加担は否認。その集団が強請りや暴行、暴言を日常的にしていたのは事実であり、「傍観者として暮らした。自分をかばいたくない」と釈明したと伝えられた。
報道によると、「Xの妹(2年生)」A氏が授業中にトイレを口実に教室を出て体育の授業中、空き教室を荒らした。お金になるものを盗み集め、すぐに犯行が発覚した。
教務室に呼ばれるとA氏は窃盗の事実を認め、「Y姉さん(3年生)」、つまりキム・ヒオラについて言及し、「姉さんの母親の病院費を用意したかった」と自白した。教務室に呼び出されたキム・ヒオラは窃盗の指示を否認し、「自分とはまったく関係のないこと」と主張したが、誰も信じなかったそうだ。
「ビッグサンジ」は、サンジ女子中学校で不良が集まって作ったグループで、強請りを通じて“遊ぶ金”として使い、その過程で暴言や暴行を日常的に行っていたことがわかった。
情報提供者は、キム・ヒオラが所属する「ビッグサンジ」がお金を奪い、タバコや酒を購入したと明かした。お金を払わない学生には、日常的にいじめを行ったとも説明した。
キム・ヒオラは「ビッグサンジ」の活動を認めながら、「模範生としては生きていない。遊んだのは事実だ。しかし(ビッグサンジは)不良の集まりではない。当時、親しい子同士でオンラインカフェを作るのが流行りだった。“ビッグサンジ”はカフェの名前だ。不良だけが加入する秘密カフェではない」と話した。
またキム・ヒオラは暴行への加担については積極的に否定した。「ビッグサンジ」と付き合っていたのは事実だが、先輩たちに理由もなく殴られたことも多いという。それでも自分が友達や後輩を殴ったりはしなかったとそうだ。
そして自分は傍観者として暮らし、「もしかしたら(自分がやられて)後輩たちがやられることを大したことではないと思ったようだ。今思えば傍観した過ちが大きい。肌が白く、目は茶色で、名前も変わっていた。注目されるかいじめられるか、どちらかだった。自分が強くなってこそ、からかわれることを避けられると思った。そうやって自分を合理化させた」と釈明した。
キム・ヒオラは最近、Netflixドラマ『ザ・グローリー」で、いじめの加害者であるイ・サラ役を演じた。
これに対して「申し訳ない。自分を合理化するのに忙しかった。“私くらいなら加害ではないのではないか”と努めて無視した。そのような考え自体が問題だった。謝りたい」と述べた。
なおキム・ヒオラの所属事務所は、彼女の校内暴力疑惑と関連してまだ立場を示していない状態だ。
◇キム・ヒオラ プロフィール
1989年3月18日生まれ。本名同じ。高校時代に友人とともに仁徳(インドク)大学校主催のミュージカル大会に出場し、1位を受賞。その賞金300万ウォン(約30万円)でソウルに上京し、演技を学んだ。その後、2009年にミュージカル『ミュージックボックス』で役者デビュー。2021年までで30作を超えるミュージカル及び演劇に出演した。2021年以降はドラマでの露出が活発になり、『賢い医師生活』シーズン2や『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』といった人気作に立て続けに出演している。芸術肌で絵画を趣味としており、各種展示会で自身の作品を販売している。商業画家としても十分通じるとされているが本人にそのつもりはなく、展示会で得た収益の50%を障がい者のための寄付金にあてている。
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