韓国スターたちが悪質コメントへの強硬対応を宣言して久しい。現在は警察、検察を越え、裁判所まで流れた事件が一つ二つと結果を出し始めている。
【写真】「ホテル女」と中傷されたぺ・スジ、“意外”な背中のタトゥー
7月27日、韓国最高裁は侮辱容疑で起訴された40代男性の上告審で、罰金50万ウォン(約5万円)を宣告し、原審を確定させた。
8年間続いたこの裁判は、最終的に少額の罰金刑で終結。男性は2015年、ポータルサイトに掲載された、ある女優ペ・スジの記事に「ただの国民ホテル女」などのコメントを書いたという疑惑を受けていた。
検察は対して罰金刑の略式命令を請求したが、男性は無罪を主張して正式裁判を請求。一審では全コメントが有罪と判断され、罰金100万ウォン(約10万円)を宣告されたが、二審では当該コメントが社会通念上処罰する水準ではないと見なされ、無罪となっていた。
その後、最高裁は2022年12月、「国民ホテル女」という表現が被害者を“性的対象化”する侮蔑的な表現に該当するとし、無罪を宣告した原審を破棄。事件をソウル北部地裁に差し戻し、裁判所は最高裁の判断により男性に罰金50万ウォンを宣告した。
男性は再度上告したが、最高裁は原審判断が正当だとして上告を棄却したのだった。
ペ・スジに続いて、翌28日には俳優イ・ジュノ(2PM)への悪質コメント投稿者も罰金刑が確定したと報じられた。
28日、ソウル西部地裁は、イ・ジュノに対するデマを継続的に流布し、人格を深刻に毀損する書き込みを数度作成した加害者に、情報通信網法利用促進および情報保護などに関する法律違反(名誉毀損)罪を認め、300万ウォン(約30万円)の罰金刑に処したとJYPエンターテインメントが明かした。
同裁判所は「被告人は被害者(ジュノ)に対する不満を抱き、事実ではない内容をオンラインコミュニティに数回にわたり掲示した。被告人は情報通信網を通じて、被害者を誹謗する目的で公然と虚偽事実を指摘し、被害者の名誉を毀損した」と、被告人の名誉毀損疑惑を認めた。
このような結果に、JYPエンターテインメントは「当社は今後もアーティストに対する根拠のないデマの流布、悪質なコメントを座視せず、善処のない強力な措置を継続する」と強調している。
このように、韓国スターと悪質コメントの戦争が本格化して以来、“加害者”が罰金刑を受けるなどの有意義な結果を出している。
過去には「無コメントより悪質コメントが良い」「悪質コメントも愛情だ」という言葉で法的に対応することがタブー視されていた時期もあったが、最近はファンからの情報提供とモニタリングを通じて強硬対応を宣言するケースも少なくない。
悪質コメントも犯罪となってしまう昨今。前出のような結果が、今後のスターたちの活動継続に少しでも役立ち、“コメント文化”が変わることを願うばかりだ。
(記事提供=OSEN)
◇ペ・スジ プロフィール
1994年10月10日生まれ。2010年デビューのガールズグループ、missAのメンバーとしてK-POP界の最前線を駆け抜けた。女優としての活躍も目覚ましく、2012年公開の韓国映画『建築学概論』では“国民の初恋”と称されるほどの人気を得た。現在は韓国を代表する女優として、多彩な作品に挑戦し続けている。
◇ジュノ プロフィール
1990年1月25日生まれ。2008年にK-POPグループ2PMのメンバーとしてデビュー。2016年から俳優業に進出し、ドラマ『記憶~愛する人へ~』をはじめ『キム課長とソ理事~Bravo! Your life~』『自白』(原題)などに出演し、2020年7月には映画『色男ホ・セク』でスクリーンデビューを果たした。ドラマ復帰作となった2021年の『袖先赤いクットン』で朝鮮王朝の王を熱演し、「2021 MBC演技大賞」でミニシリーズ部門男子最優秀演技賞とベストカップル賞の2冠に輝いた。
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