IZ*ONEは、来る11月11日に初のフルアルバム『BLOOM*IZ』のリリースを予定していたが、これを延期した。リリース延期に先立って、ショーケースも取り消され、カムバックステージやバラエティ番組の放送に関しても延期の手順を踏んでいる。
去る8月にソウル高尺(コチョク)スカイドームでデビューを飾ったX1もまた、現在は開店休業の状態だ。
問題はこれからだ。
『PRODUCE X 101』の投票操作結果が具体的に明らかになれば、メンバーの変動をはじめとしたさまざまな変更が生じる可能性が高い。すでに否定的な意見も存在するなか、一部の芸能プロダクションでは「いずれのグループも今後の活動そのものが不可能になるかもしれない」という見解が出ている。
しかし、一方ではCJ ENMがメンバーを入れ替えてでも無理に活動を強行するだろうという予測も出ている。IZ*ONEの場合はすでに1年以上活動している状況で、選択の幅がさらに狭いからだ。警察の捜査結果を見守らなければならないという“慎重論”はもちろんだが、今後どんな選択がされてもメンバーとファンに大きな衝撃と余波が残ることは明らかだ。
当然、このような責任をIZ*ONE やX1のメンバーに転嫁してはならない。このすべての問題の原因と責任の所在は、確かにCJ ENMとMnetが持っている。「あなたの〇〇に投票せよ」という謳い文句をもって国民プロデューサーを盛り上げたが、結局は嘘であることが明らかになった。
さらに言えば、単に制作陣やPDの逸脱として片づけるには、両グループがCJ ENMとMnetにもたらす影響がかなり大きい。
CJ ENMはIZ*ONEやX1の活動を通じて多様な収益を得ているだけでなく、「K CON」や「Mnet アジアミュージックアワード」(MAMA)といった、自社主催の多様な事業の看板に彼らを利用している。
『PRODUCE』シリーズを通じて誕生したグループをきっかけに、K-POPの新たな市場が開拓され、成長の可能性が見えてきたことは確かだ。しかし、直近の2シーズンでは操作を通じてこれを悪用した。そのため、“トカゲのしっぽ切り式の責任論”を提示したり、一部のプロダクションに責任を転嫁しようものなら一層大きな反発と非難が巻き起こる可能性が高い。
Mnetは、拘束令状の審査直前に公式立場を発表している。「今後の捜査に積極的に協力し、捜査結果によっては必ず取るべき責任を果たすようにする」としていたMnetだが、結局グループの活動延期を選択した。
“投票操作論争”の本番は、これからかもしれない。CJ ENMは特定の制作スタッフの裏に隠れることなく、偽りのない言葉で責任のある行動をとるべきではないのだろうか。