パク・ソジュンが主演作『ドリーム』から見出した“意外な共通点”とは? 「ことごとくダメだった自分と重なる」【インタビュー】

2023年04月26日 話題 #パク・ソジュン

4月26日に韓国で上映がスタートした映画『ドリーム』(原題)。日本でも大きな話題を呼んだ『エクストリーム・ジョブ』のイ・ビョンホン監督が手掛ける新作であることに加え、言わずと知れた人気俳優パク・ソジュンが主演を務めるとあって、早くも話題を集めている。

【写真】パク・ソジュンの“ウィンク&キス顔”

『ドリーム』は、「まさにイ・ビョンホン印」といっても過言ではないほど監督の個性が色濃く反映された作品とされていたが、パク・ソジュンはそんななかでも自身のカラーを存分に発揮した。

(写真提供=AWESOMEエンタ)

パク・ソジュンが今回演じたのは、プロサッカー選手のユン・ホンデだ。常識外れの選手として知られるホンデは、ライバル選手に得点のチャンスを与えまいと全力疾走した結果試合を台無しにしただけでなく、プライバシーに触れる内容の質問をした記者に対して暴行を加えるなど、劇中で見せる破天荒ぶりは相当なものだ。

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そんなホンデがボールに触れたこともない人々で構成された“特別なチーム”を率いて「ホームレス・ワールドカップ」に挑戦するという、予測不可能なストーリーが早くも話題を集めた『ドリーム』。パク・ソジュンはもともと芸能界屈指のサッカーマニアとして知られるが、出演を決めたきっかけについては「サッカーというテーマよりも、イ・ビョンホン監督の作品という点に惹かれた」と語る。

「映画『二十歳』を通じてイ・ビョンホン監督を知った。当時は自分と同じ年頃の俳優が一度に出演している作品は珍しくて、若い俳優を大勢起用した『二十歳』がより新鮮に思えた。その後も『エクストリーム・ジョブ』やドラマ『恋愛体質~30歳になれば大丈夫』を見て、さらに好感をもった。今回の出演オファーに対しても、ありがたく引き受けた」

サッカー選手という役柄上、パク・ソジュンはグラウンドの端から端まで休むことなく走る必要があった。これに対しては「試合の中盤にもなると、とてもプレーを続けられる気がしない。プロのサッカー選手には尊敬の念を抱いた」とし、「演技のために体幹と下半身の強化を頑張った」と話している。

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サッカー韓国代表のソン・フンミンと親しい間柄で知られるパク・ソジュンだが、「サッカー選手の演技をするにあたって、伝授してもらったことはあるか」という質問に対しては「彼に何かを伝授してもらうとして、それは僕の理解を超えたものだろう」と語り手を振った。

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パク・ソジュンは主演を務めるが、実際にストーリーを展開するのは「ホームレス・ワールドカップ」に出場するホームレス選手たちだ。IMF危機による不渡りを起こした者、建設現場での事故によって路上生活を強いられた者、誤って借金の保証人になった者など、彼らがホームレスとなった背景にはさまざまな事情がある。

「映画を通じてホームレスに対する偏見が完全に崩された」と語るパク・ソジュンは「なりたくてなった人なんて一人もいなかったし、なんの事情もなく路上生活を強いられた人もいなかった。地下鉄の前で『BIGISSUE』(ホームレスの社会的自立を応援する雑誌)を売っている路上販売者の方たちに注意を向けてみたのは、演技の助けになったと思う」と役作りの背景を明らかにした。

また、パク・ソジュンは「劣等感に縛られているホンデは、新人時代の自分のようだ」という。

「オーディションに落ちまくった」あのころ

数々のヒット作に出演し、今やその名を知らぬ者がいないほどの人気俳優となったパク・ソジュンだが、彼にもたしかにはじめの頃は“未熟者”だった。

「役者は自分の進むべき道ではないかもしれない、と挫折することもあった」と切り出したパク・ソジュンは、「スポーツ選手にも天才型と努力型がいる。僕にも当時は劣等感とコンプレックスがあったけど、それらを乗り越えるときに大きな発展があることも知った。僕自身デビューの時点でかなり挫折を味わっていて、オーディションを受けてはことごとく落ちていた。今は、そんなことすら自分を大きく成長させた踏み台だと思える。だから今でもときどき当時を思い出している」

(写真提供=AWESOMEエンタ)

そんなパク・ソジュンだが、新型コロナウイルスによるパンデミックで映画作品が停滞した時期は無力感をぬぐえなかったという。

「映画を撮影するということは、観客との出会う場を設けるということでもある。酷評であろうが好評であろうが、映画を公開するということは観客の反応を得られるということだ。上映すらままならないとあっては、自分自身ただ停滞した日々を過ごすだけだった。4年の時を経て公開された作品だから、お披露目できた事実が大切だと思っている。興行成績に対する不安よりも、この瞬間を楽しみたい」

ただ、パク・ソジュンの活躍は映画だけではなかった。

『ドリーム』の公開が先延ばしになっている間も、パク・ソジュンはお茶の間でその魅力を発揮した。

韓国tvNで放送中のバラエティ番組『ソジンの家』ではシェフとしての活躍を見せ、以前から格別な親交が報じられていたBTS・V、チェ・ウシクとともに番組を盛り上げたパク・ソジュンは、同番組に対して「テヒョン(Vの本名)やウシクがバランスをとってくれたおかげで、番組の面白さが倍増した。イ・ソジンさんの冠番組として知られているが、彼がどんなに計画的な人なのかがわかった」と出演当時を振り返っている。

(写真提供=AWESOMEエンタ)

最近は11月に公開を控えている『マーベルズ』への出演が話題となり、パク・ソジュンは一層ワールドワイドな活躍を予告している。『マーベルズ』に関しては「話したいことがたくさんあるので、公開の時期が待ち遠しい」と期待感を高めた。

パク・ソジュンのデビュー当時の夢は、「たくさんの作品に出演する俳優」だった。その夢を叶えた今、彼は何を思うのだろうか。

「オファーを引き受けることよりも、断ることのほうが大変だということを知った。作品を選択する過程で、自分にできることはなにか。それを見極めることが今の課題だと感じる」

まさにトップスターならではの課題点を打ち明けたパク・ソジュン。作品に対する真摯な姿勢もまた、絶大な人気の理由なのだろう。

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