肖像画を破ってカルト団体の信者じゃないと訴えるも、それすら“偽り”と非難される韓国俳優「心が痛い」

2023年03月14日 話題

俳優のカン・ジソプが韓国カルトとされる「キリスト教福音宣教会」(摂理)の信者だったが、棄教したと明らかにしたものの、嘘ではないかという議論に包まれて悔しさを吐露した。

【画像】カン・ジソプ、肖像画を破壊

先立ってカン・ジソプをめぐり、摂理の信者ではないかとの疑惑が浮上した。

過去にバラエティ番組に出演した際、カン・ジソプの部屋にイエスの肖像画が捉えられたのだが、その肖像画のイエスの目が大きく丸く描写されていた。これは摂理側が使用するイエスの肖像画と似ているとの声が上がった。

教祖の誕生日をお祝い?

また2012年3月16日には自身のSNSに、「環境を言い訳にしないで体があれば行いなさい。今日は私の人生の助言者であられる先生の誕生日です。先生、おめでとうございます」と書いた。

彼が引用した言葉は、摂理の教祖チョン・ミョンソクが説教中に語った言葉であり、3月16日はチョン・ミョンソクの誕生日だという。

(画像=tvN)カン・ジソプの家にあったイエスの肖像画

信者説が浮上したカン・ジソプは3月12日、自身のSNSに「一時、大変な時期に本当に純粋な気持ちで祈りたくて行ったところで、一般的な教会だと思った。しかし当初、私が思っていた信仰観と距離がある異質さを感じ、そこを去った」と書き込んだ。

続けて「このような醜悪なことがあったことを認知する前に出た。彼らの邪悪な行動を知った後、純粋な心で一緒にいた方々が被害に遭わないことを願い、心配した。もう一度、痛みを感じるようになったすべての方々に深い慰労の言葉を申し上げる」とし、5年前に棄教したと明らかにした。

また、「早く捨てなければならなかったものを、なぜ倉庫に置いておいたのか…」とし、摂理と関連した肖像画を破り、それをアップしたりもした。その後、カン・ジソプはSNSアカウントを非公開に切り替えた。

(画像=カン・ジソプSNS)疑惑の肖像画を破ったという画像

カン・ジファンが自ら疑惑について口を開き、イエスの肖像画を破るなど積極的な行動に乗り出したが、一部からは「嘘をつく信者が多くて完全には信じられない。“謀事”ではないのか」との声も出ている。ここでいう“謀事”とは「神の栄光のための嘘」を意味しており、今の騒動を逃れるために偽りの棄教をしたのではないかとの疑惑を提起した。

最近、CBSラジオ『キム・ヒョンジョンのニュースショー』に出演したソン・スホ弁護士は「摂理のなかに“謀事”という概念があるが、伝道のためには嘘をついても良いというもの」とし、彼らの教理について言及した。

疑惑に対してカン・ジソプ側は『OSEN』に、「最初に信者疑惑が出たときから、いちいち言い訳をする必要がなかった。すでに5年前に棄教したので。それで事実通りに話した」とし、「カン・ジソプの言葉のように一般的な教会だと思って行ったが、その後は辞めて現在はまったく関係がない。それでも引き続き疑惑が出てくるので、どうしようもない状況」と悔しい気持ちを表わした。

続いてSNSアカウントを閉じた理由については、「SNSに他の知人も多かったが、もし自分のせいで被害に遭う人がいたらと思ってそうした」とし、騒動が起きて悪質なコメントによる被害が大きいと訴えた。

(写真提供=OSEN)カン・ジソプ

カン・ジソプ本人もSNSを非公開にする前、「私がインタビューした言葉と真の心より、刺激的なタイトルによって家族に対する悪口や攻撃的なメッセージ、コメントがあまりにも多く、心が痛い」と告白した経緯がある。

カン・ジソプの騒動の発端となったのは、3月3日にNetflixを通じて公開されたドキュメンタリー『すべては神のために』だ。

韓国現代史の“救世主”たちと彼らの後ろに隠れた事件を追跡するドキュメンタリーで、韓国社会でカルトと呼ばれる宗教団体を集中的に扱った。「摂理、神の花嫁」「五大洋、神と32人の死体」「天国への道」「万民の神になった男」など、8つのエピソードで構成されている。

公開直後から韓国で大きな反響を呼んでおり、ついにはイ・ウォンソク検察総長まで出て、性犯罪に走った摂理の教祖チョン・ミョンソクに対する厳重な対応を指示している。

(記事提供=OSEN)

◇カン・ジソプ プロフィール

1981年2月6日生まれ、本名はキム・ヨンソプ。191cmの長身を生かし、モデル活動を開始。2005年にドラマ『神様、お願い』でデビューした。以降、ドラマ『二人の妻』(2009)、『ますます意気揚々』(2011)、『鳴かない鳥』(2015)、『太宗イ・バンウォン』(2021)、『台風の新婦』(2022)などに出演。ドラマだけでなく、バラエティ番組にも多数出演している。

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