韓国のカルト団体「キリスト教福音宣教会」(摂理、JMS)のナンバー2と呼ばれるチョン・ジョウン(本名キム・ジソン)氏が、教祖チョン・ミョンソクの犯行を認める録音を公開した。
3月13日、YouTubeチャンネル「キリスト教福音宣教会PalmTV[Official]」には、『JMS白い石教会指導者の会 230312』というタイトルの録音ファイルが公開された。
この録音内でチョン・ジョウンは、最近、社会問題となっている教祖について言及している。
チョン・ジョウンは「摂理の90%以上の人々が世間と断絶するほど肉情を守り、永遠の愛を優先すれば成し遂げられる創造目的、これが私たちの摂理最高の教理だ。しかし、この絶対的な意味を肉情と解釈し、数十年以上隠しながら表では永遠の愛と話し、実際には肉情を主張する人がいる」と最近の問題について語り始めた。
続いて「それでは私自身に問う。“チョン・ジョウンは知らなかったんですか?”、ぼんやりとしか分からなかった。17歳。理性的に何も知らない人が何を知っていただろうか。分かったが知らなかった。私にできることはなかった」と述べた。
それとともに「過去に過ちがあるのならば、全て清算する最高の機会が今だ」と強調。
また「3年6カ月間、先生(チョン・ミョンソク)に涙で訴えた。一日も泣かなかったことはなかった」とし、「女性たちが先生の3m半径内に入れないように防いだ」と話している。
そして「これは絶対にという意味ではなく、意味なかった時にはとてもつらく、大声も出してみた。ありとあらゆることを言って可能な限り防いでみた」と付け加えた。
なお、摂理の教祖であるチョン・ミョンソクは、2018年から2019年にかけて17回にわたり女性信徒2人に性暴行した疑いで拘束起訴され、大田(テジョン)地方裁判所で裁判に付されている。
先立って2009年にも類似の疑惑で有罪判決を受けており、当時は懲役10年を宣告され、2018年2月出所した。
韓国では最近、カルト宗教がこれまで犯してきた蛮行が再び注目を集めている。きっかけとなったのは、3月3日に配信が開始したNetflixドキュメンタリー『すべては神のために:裏切られた信仰』で、摂理のチョン・ミョンソクをはじめとした4件の韓国宗教事件を追っている。
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