韓国tvNの新ドラマでNetflixでも配信中の『イルタ・スキャンダル』の勢いが尋常ではない。
1月29日、韓国の視聴率調査会社ニールセンコリアによると、1月28日に韓国tvNで放送された第5話は視聴率9.1%を記録した。これは第1話の視聴率4%よりも5%以上上昇した数値だ。
『イルタ・スキャンダル』は、遅れて“受験地獄”に飛び込んだお惣菜屋の熱血店主と、韓国のトップスター講師の甘くほろ苦いロマンス。チョン・ドヨン、チョン・ギョンホのケミストリー(相性を意味する韓国の新造語)と魅力あふれるキャラクターたち、俳優たちの熱演が完璧なアンサンブルを成し、視聴者を一気に魅了した。
そもそも『イルタ・スキャンダル』は期待より低調な成績で出発した。
特に前作『還魂:光と影』の最終回の視聴率が9.7%だったことを踏まえると、その半分にも及ばず、事実上既存視聴層を吸収できなかったと分析された。
ただ、そもそも二つの作品のターゲットが違う結果だという意見もあった。すなわち『イルタ・スキャンダル』がヒットするためには新しい視聴者の流入が必要だということを意味する 口コミで作品の成否が決まる可能性が高いという意味でもある。
そうしたこともあって『イルタ・スキャンダル』は焦る気配もなくドラマの公式を守った。第1話から4話までナム・ヘンソン(チョン・ドヨン扮)とチェ・チヨル(チョン・ギョンホ扮)が絡む過程を適度な深さと速度で描き出し、それが視聴率反騰につながった。
何よりも本格的な展開にエンジンをかけた第5回で視聴率9%台を超えたという点が注目に値する。
これは第2幕に対する視聴者の関心度が高いという証拠だ。今まで解いたキャラクターが崩壊したり、話がとんでもない方向に飛び散らなければ、視聴率上昇の勢いは衰えないだろう。
また、ドラマの人気要因の一つとして、チョン・ドヨンとチョン・ギョンホの息の合った演技も挙げられる。
ふたりはコミカルでながらも切ないところがあるキャラクターを自然に具現し、負担にならないやり取りを見せている。演出のユ・ジェウォンPDが制作発表会で「良いセリフ、俳優たちの良いプレーがあってこそ作品が完成する」として、ふたりのケミストリーを絶賛した通りだ。
「『イルタ・スキャンダル』はロマンスが中心だが、多様な食べ物がある食卓のようなドラマ」と語ったヤン・ヒスン作家の説明も納得できる。
チェ・チヨルが最後までナム・ヘイ(ノ・ユンソ扮)を個別に教えているという事実を隠すことができるのか、イ・ヨンミン(ユ・ジュン扮)の死因は何なのか、チャン・ソジン(チャン·ヨンナム扮)、イ・ヒジェ(キム·テジョン扮)親子の葛藤は解消されるのか、ナム・ヘイ、イ・ソンジェ(イ·チェミン扮)、ソ・ゴンフ(イ·ミンジェ扮)の三角関係はどのような方向に流れるのかなど、観戦ポイントが山積みだ。
このように『イルタ・スキャンダル』は魅力的な人物の叙事を着実に積み上げ、視聴者たちと交集合を形成している状態だ。
今後10話が残っただけに「視聴率下落」というリスクを排除することはできないが、最後までこのドラマ独特の温かみある情緒を失わずヒューマンメロの模範解答になるか、注目が集まる。
■俳優チョン・ギョンホ、“8年交際”少女時代スヨンへのお惚気発言
前へ
次へ