韓国芸能界で「スモールウェディング」が流行中。業界に訪れた大きな変化とは?

2019年09月30日 話題

「所属事務所も一緒に準備する結婚ではなくなって、やりやすくなった」(某スタイリスト)

「仕事とプライベートを確実に切り離し、合理的になった」(マネージメント関係者)

韓国芸能人たちの「スモールウェディング」(少人数・最小限の予算で行う結婚式)が相次ぐことで、業界の地形図も変わっている。

結婚発表の方法が多様になったのはもちろん、プライベートを尊重する傾向に変わったことでメディア露出も自然と減ってきている。

俳優キム・ミンジュンがG-DRAGONの姉と結婚する理由

スターの結婚式場やウェディングドレス、ゲストの面々や服装、新婚旅行の場所まで、豪華な結婚式の様子が公開されていた以前と比べて、文化が確実に変わった。

業界関係者らは、「一時期、過剰なスポンサーの問い合わせで頭を抱えた時とは雰囲気が違う。合理的な消費を望むスターたちのトレンドがもたらした結果だ。いまだにトップスターの結婚式にはいろんな提案を持ちかけられるが、過去に比べて規模は小さくなった。見せびらかす意味ではなく、少人数の家族や親戚とお祝いをする文化として定着しつつある」と口を揃える。

女優チェ・ヒソとワン・ジヘなど、最近結婚式を挙げたスターたちもスモールウェディングを行った。来る10月11日に結婚式を挙げる俳優キム・ミンジュンとGDRAGONの姉クォン・ダミも、「スモールウェディングにする」と明かしている。

スターたちのスモールウェディングのおかげで、所属事務所も仕事が減ったという。まず、ゲストの芸能人たちへの配慮や、ウェディング写真や新婚旅行地でのメディア同伴がなくなるため、準備が容易になる。

(写真=チェ・ヒソSNS、Marie claire KOREA、DAZED KOREA)

とあるマネージメント関係者は「所属事務所も、最小限の準備だけで結婚式を手伝っている。数年前まではウェディングドレスの協力をめぐって小競り合いがあったのも事実。協力の度合いが人気の尺度になっていた時もあったが、社会的雰囲気と共にスターたちの意識もだいぶ変わった」と語った。

ドラマの中の結婚式も変わりつつある。先日放送終了したドラマ『メロが体質』(原題、JTBC)では、劇中のとあるカップルが両家の親や親戚を呼ばず、インド料理店でカレーを食べながらスモールウェディングを行った。シンプルな白いワンピースにバラの花束は他の客が気づかないほどで、2人はテーブルの間をバージンロードと見立てて歩いた。もちろん現実では滅多にない光景だが、最近のスモールウェディングを表現する方法だった。

とあるドラマ関係者は言う。

「最近スモールウェディングが定着しているため、ドラマや映画の結婚式も華やかではない。キャラクターたちの雰囲気に合わせて素朴だが美しいシーンや小物を使う。財閥の話ではない限り、ホテルでの撮影もほとんどなくなった」

もちろん、スモールウェディングの流行がみんなにとって楽しいわけではない。「ブライダル業界が厳しくなるのでは」という話も出ている。ただ、業界も博覧会を通じてスモールウェディングのパッケージ商品を提案するなど、模索中だ。ブライダル業界関係者は「ここ数年、スモールウェディングが増えることで最小限の準備による個性的な結婚式が増えた。それに合わせた商品を開発するケースも多くなった」と話した。

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