73歳の女優シガニー・ウィーバーが、人間とアバターのハーフである14歳の少女キリを演じたことも話題だ。ファン・シニアアーティストは、演者とキャラクター間の年齢差を埋めながらも、シガニー・ウィーバーの表情を活かすための案として、彼女の若かりし頃の写真をリファレンスとして活用したと明らかに。「ウィーバーは笑うと顔にしわができるが、若い頃の姿をガイドとして活用しながらキリの表情に自然に溶け込ませた」と説明した。
2009年の第一作目『アバター』以後、今回の続編まで13年という月日が経った。しかし、約10年は本格的な技術力を与えるための下作業期間だったとしている。特に顔制作の場合、2019年から始まって約3年の時間がかかったそうだ。ファン・シニアアーティストは「顔だけで3年近い時間をかけて制作する事例は珍しい」とし、「長い間、キャラクターの顔を集中的に研究し、開発することができた」と伝えている。
キャラクターだけでなく、『ウェイ・オブ・ウォーター』というタイトルが冠されているだけに、“水の表現”に最も力を入れたという。1作目のシミュレーションデータは1000TB(テラバイト)だったそうだが、『アバター2』はその20倍もかかったそうだ。
チェCGスーパーバイザーは、『アバター2』のウォーターワールドを作るために使用したデータ量を「前作がプールならば続編は海」と表現している。ちなみに劇中の水は99%がCGとのこと。
データ量のみならず、人的規模も膨大だ。チェCGスーパーバイザーは「『アバター2』を通過した人員は約2000人に達する」と耳打ちした。「映画には素敵な“ヒーローショット”(最大の見せ場)と連結が目的の“フィラーショット”があるが、予算の制約なしに働いた結果、『アバター2』の大部分の場面がヒーローショットだった」と自負心をあらわした。