『シュルプ』と共に21歳を過ごしたユ・ソンホは、「僕の21歳の始まりと終わりを『シュルプ』と共にした。21歳の記録のようで、いつまでも記憶に残りそうだ。深いエネルギーを僕に与えて、その作品を通じて僕も慰められた。生きていく上で大きな力となる作品だと思う」と感想を述べた。
ユ・ソンホは格別なアイデンティティを持ったケソン大君で、ドラマ序盤を率いた。
「僕とヘス先輩の感情的なシーンが70%程度だ」として「先輩と演技をしながら、僕はこの程度を考えて準備したのに、あまりにも大きなエネルギーを与えているせいか思わずそれ以上が出たこともある。僕が没頭してやったこともあった。多様でユニークな経験をした。助言は助言で、僕の良い部分についてたくさん話してくれた」と一緒に撮影した感想を語った。
続けて彼は「軒下でファリョンがケソン大君にかんざしをあげる場面がある。台詞なしに表現しなければならないので心配した。一人で練習していたら、壁と演技をしているような気もした。僕自身と先輩を信じて行こうと思った。先輩が僕のバストを撮影する時、感情を伝えてくれた。そのシーンは監督も気に入ってくれた。キム・ヘス先輩が『君が今したのが本当の演技だ』と言ってくれて鳥肌が立った。数日間その余韻に浸りながら過ごした。16話の最後に母親を離れるシーンが最後の撮影だったが、3話でやった以上に大きな感情が出たと思う。その時も『君は嘘をつかずに誠実に演技をするのがとても良い』と言ってくれて…生きていくなかで、演技をする瞬間に大きな力になりそうだ」と感謝の意を表した。
16歳で演技を始めた少年は、いつのまにか21歳の俳優へと成長した。
「16歳で何も知らずに演技を始めたが、今は欲が出て上手になりたい。このキャラクターを愛し、感情移入してくれる方々を傷つけたくない。このような心構えが一番変わった気がする。『亀チャンネル』(原題)というドラマで、境界性知能障害を持つ子供を演じた。その時からが本番だ。実は容易ではなかった。しかし、その作品を準備しながらとても楽しかった。その時から作品一つひとつがとても大切になった」と演技に対する情熱を告白した。
普遍的なキャラクターよりかは特別な秘密が隠れていたり、独特な魅力を持ったキャラクターを選択してきたユ・ソンホ。
「キャラクター性が濃い作品をやってきた。これが僕の選択だったと思う。ドラマ『アンダー・カバー』(原題)のときも他の選択肢があったが、僕が選んだスングというキャラクターが面白そうだった。単純にそれがすべてで、僕がやりたくてやった。『優秀巫女ガ・ドゥシム』(原題)のヒョンスもそうだし、僕がオーディションからアピールした。キャラクターを見た時に感じる力がある。視聴者がエネルギーを受けとるのが幸せだ。だから、もっとこういう方向で選択してきたんだと思う」と選択基準を明らかにした。
ユ・ソンホの揺るぎない真っすぐな演技はこれからが始まりだ。彼が次の作品でどんな演技を見せるのか期待を集めている。
◇ユ・ソンホ プロフィール
2002年1月28日生まれ。2017年に韓国Mnetのオーディション番組『PRODUCE 101』シーズン2に出演し、練習期間が短い“ひよこ練習生”として親しまれた。端正な顔立ちと愛嬌、そして高身長という最強のビジュアルで人気を集めるが、最終順位17位という結果で惜しくもデビューを逃した。2017年からウェブドラマに出演し、2018年にドラマ『ボクスが帰ってきた』で地上波デビューを果たし、俳優としての経験を積んでいる。