RMは今回の『Still Life』に、本来の意味である「静物」に加えて「It's still life(これは依然として人生だ)」と重義的に解釈し、「額縁に剥製された静物だが、依然として生きており、このフレーム(額縁)に閉じ込められることなく前に進む」というメッセージを込めている。
これに対し、「暮らし」と「静物」というテーマを、それぞれ手帳の落書き(キャンバス)と汽車という空間を活用して視覚的に表現したという。
そしてMVでは、軽快な曲の特徴を生かしたポジティブで明るいイメージと、RMならではのラップが調和。特に、走る汽車の中とキャンバスを行き来するRMの姿が、特定の空間(領域)に安住せずに継続しようとするメッセージを最大化している。
なおRMの初公式ソロアルバム『Indigo』は、熾烈で輝かしいRMの生と思惟の跡が溶け込んだ10曲が収録されている。RMは今回、収録全曲の作詞作曲からアルバムのコンセプトやデザイン、構成、MVの企画に至るまで、制作全般に携わったことで、集大成とも言える作品に仕上がっている。
◇RM プロフィール
1994年9月12日生まれ。本名キム・ナムジュン。グループ内ではリーダーとメインラッパーを担当しており、英語が堪能な頭脳派でもある。BTSメンバーの中で最初にBig Hitエンターテインメントに加入したのがRMで、事務所代表のパン・シヒョクはBTSのデビューの経緯について「RMのような子はデビューさせなければいけないと思った。BTSを作ったきっかけは彼だ」とコメントしている。最年少メンバーのJUNG KOOKも「事務所見学の際にRMのラップに惹かれて事務所に入った」と明かしており、実力とカリスマ性を兼ねそなえた人物といえる。