「韓国は非常に芸能人の兵役問題に、敏感な国だ。世間が政治家、財閥よりも芸能人に厳格な兵役関連の物差しを突きつけていることも事実だろう。
兵役問題と関連付けられた代表的な芸能人といえるユ・スンジュンとMCモンが、国民を完全に説得させることは事実上不可能なこと。かつての全盛期には、絶対に戻ることはないだろう」
それでもMCモンとユ・スンジュンが置かれた状況は、まったく違う。
MCモンについて、ある関係者は「MCモンはすでに法的に是々非々を問われた状態だ。飲酒や賭博など、他の問題を起こした芸能人らの復帰時期と比べてみても、10年の道義的な自粛は十分ではないかという同情論もある。さらに彼は自粛期間中、まだK-POP界に一定の影響力があることを立証した」と述べた。
続いて「MCモンは2000年代序盤のスターだ。自粛期間中、多くのテレビ出演のオファーを断ってきたことがわかる。K-POP界だけでなく、テレビ関係者からもMCモンはまだ競争力がある芸能人と評価されるだけに、今後本格的に復帰する機会は十分にあると見ることができる」と見通した。
一方、ユ・スンジュンの場合、法的な手続きを経て、韓国入国が許可されても芸能界復帰は容易ではないだろうという意見が専門家の間で多かった。
ある専門家は、「MCモンは兵役義務を持つ男性からの評判は良くないが、過去の音源チャートの成績などで見れば明らかに隠れファンが存在する」としながら、言葉を続けた。
「それに対してユ・スンジュンには、“味方”がまったくいない。さまざまな状況から、国民だけでなく、政府機関さえも避けているように見える。当然、国内ファンも消えた。17年は長い時間であり、最近のK-POPを好む層はユ・スンジュンを知らない。ユ・スンジュンの芸能界復帰につながる機会や雰囲気は、どこにも見当たらない」と分析した。