ソウル雑踏事故で犠牲になった俳優イ・ジハンさんの悲報を乗り越え、ドラマ『コクドゥの季節』が撮影を再開する。
11月7日、韓国MBCの新ドラマ『コクドゥの季節』の関係者が「今日(11月7日)から再び撮影を始める。ただ、この世を去った俳優イ・ジハンさんの後任はまだ決まっていない。慎重に議論する予定だ」と公式立場を明らかにした。
『コクドゥの季節』は、99年ごとに人間に天罰を下すためにこの世に降りてくる死神コクドゥが、神秘的な能力を持った医師ハン・ケジョルに会って繰り広げられる物語を描いたファンタジーロマンスドラマだ。俳優のキム・ジョンヒョンが死神コクドゥを、イム・スヒャンが医師ハン・ケジョル役を演じ、男女主人公として呼吸を合わせる。
イ・ジハンさんは劇中、ハン・ケジョルの元恋人役を引き受けて撮影を進めた。
しかし彼は10月29日、ソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)で発生した大規模な圧死事故でこの世を去った。
制作陣は撮影を中断し、喪屋を訪れて故人の最後を見送った。故人と生前、呼吸を合わせたイム・スヒャンは、その場で号泣したとされる。
残念ながらイ・ジハンさんが演じたキャラクターの撮影分は、まだ大量に残っている状況だ。制作陣は苦心の末、後任者を選ぶことを決めた。ただ、まだ交渉段階に過ぎず、キャスティングは未定だという。
新ドラマ『コクドゥの季節』は12月中に放送される予定だ。
なおイ・ジハンさんは2017年に韓国で放送されたMnet『PRODUCE 101』シーズン2に出演し、顔を知らせた。その後、ウェブドラマ『今日もナムヒョンな一日』に出演するなど俳優として活動した。最近は『コクドゥの季節』の撮影に臨んでいたが、10月29日に発生した梨泰院での大惨事によって犠牲となり、衝撃を与えた。享年24歳。
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