続けて「言い訳と責任回避だけをする悪党たちに大きな罰が下されることを願う」と、怒りをあらわにした。
キム・ギチョンの文章は、多くの人々から共感を得た。オンラインユーザーたちは「病気が生じたようだ。腹が立つが、どうすればいいのかわからない」「どうやら5年間、慢性疾患のようだ」「惨事からその後の状況まで、世の中の常識がすべて崩れたようだ」という反応だった。
去る10月29日、ソウルの繁華街・梨泰院で発生した雑踏事故で、11月1日6時基準、死者155人、負傷者152人が発生した。事故の防止と対応措置に対する国民の公憤が高まっている。
行政安全部のイ・サンミン長官は事故翌日の10月30日、数十万人が集まるハロウィンを控えて警察の対応が足りなかったという指摘に対して、「警察と消防をあらかじめ配置することで解決できる問題ではなかったと把握される」と答えて議論となった。
イ長官は10月31日にも、「(事前に把握された)特異事項はなかった。ハロウィンを迎えて梨泰院に集まった市民が例年は8万~10万人、今回は13万人と例年対比30%ほど増え、警察は例年の80~100人から今年130人余りに40%ほど増員された。警察の配置には問題がなかった」と述べた。
パク・ヒヨン龍山区庁長も10月31日、「昨年より(人が)多いだろうと予測したが、これほど短時間に多くなるとは。(ハロウィンは)お祭りではない。祝祭であればイベント内容や主催側がいなければならないが、内容もなく、ただハロウィンデーに集まる一種の、ある一つの“現象”と見なければならない」と話して波紋が広がった。
しかし約3年間、まともなハロウィンを楽しむことができなかった人々が多数外出することを予想したにもかかわらず、対応措置が不十分であり、それによってソウルの真ん中で道を歩いて人が死ぬという大惨事が発生したという指摘が尽きない。
犠牲者155人のうち、10代が12人、20代が103人、30代が31人と多くが若者であり、残念な気持ちをさらに募らせている。外国人死者も多数発生し、計14カ国から26人が亡くなった。
なおキム・ギチョンは、映画『7番房の奇跡』『偽りの隣人』『宇宙+人』、ドラマ『サイコだけど大丈夫』『椿の花咲く頃』『コンデインターン』など様々な作品に助演として出演しており、韓流ファンにはお馴染みのベテラン俳優だ。