IUが患っている聴力の問題は「耳管開放症」だ。
これは普段閉じていなければならない耳管が常に開いていることで現れる疾患で、声の響きや呼吸音が耳から聞こえ、耳がふさがった感じがしたりする。原因は、鼻炎や副鼻腔炎のようなアレルギー疾患や過度な体重減少、喉頭逆流、不安や緊張、ストレスなどによって発生するとされ、病気に対する関心も同時に高まっている。
実際にIUは3月に発売されたドキュメンタリーアルバム『彫刻集:29歳の冬』でも、耳管開放症を告白した。当時のドキュメンタリーでIUは、「耳が最近少し良くない。軽微に違う」と耳栓をして歌の練習をした後、病院を訪れ、担当医師に「開放性耳管症」という診断を受けた。当時、医師は「聴力が落ちないように努力する。危険性が伴う手術はせず、施術で治療する」と述べたりもした。
IUもやはり耳の疾患に対して緊張感が関連しているとし、「(コンサートでは)奇跡的に力を発揮して元のコンディションで歌えるのではないか、そんなことを考える。心の中にある楽天性を最大限に引き上げ、“来年公演するときは治るだろう”と思いながら過ごしている」と自らを励ました。
そして先週末、力量を思う存分発揮し、これを克服したIU。コンサートで彼女は、「昨夜から悪くなって今日のリハーサルまで地獄のような時間を過ごした」と話しながらも、見事にステージをリードし、圧倒的な舞台を完成させた。
ファンも彼女の率直な告白に熱い応援を送っている。
(記事提供=OSEN)
◇IU(イ・ジウン) プロフィール
1993年5月16日生まれ。韓国・ソウル出身。2008年にソロ歌手としてデビューした。芸名のIU(アイユー)は“I”と“YOU”の合成語で「あなたと私が音楽で1つになる」という意味が込められている。女性ソロ歌手としてトップに君臨しつつ、女優業も並行。2011年のドラマ『ドリームハイ』で連ドラ初出演&初主演を果たし、『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』などで主演を務めた。2022年には日本の巨匠・是枝裕和監督が手がけた『ベイビー・ブローカー』で母親役を演じた。女優業は本名の「イ・ジウン」で行う。