Disney+でも配信中のドラマ『ビッグマウス』が作品と関連した多様なビハインドが盛り込まれているオ・チュンファン監督とのインタビューを公開した。
ドラマ『ビッグマウス』は勝率10%の“生計型”弁護士が偶然任された殺人事件に巻き込まれ、一日で希代の天才詐欺師「ビッグマウス(Big Mouse)」となり、生き残りをかけて巨大な陰謀を暴いていく物語だ。
『あなたが眠っている間に』、『ホテルデルーナ』、『スタートアップ』など視聴者から大きな愛を受けたドラマを演出したオ・チュンファン監督が、“ハードボイルド・ノワール”という新たなジャンルで帰ってきて注目を集めたドラマ『ビッグマウス』。オ・チュンファン監督は「これまでは明るくて華麗なシーンを多く演出してきたので、これまでとは異なる決意、俗に言うジャンル物と呼ばれるドラマに対する好奇心が生まれた。その時から人々が夢中になって見られるような作品を作ってみたかった」として『ビッグマウス』の制作に至ったきっかけを説明した。
初めて挑戦するジャンルだったため撮影や照明、編集、画面構成などについても多く悩んだというオ・チュンファン監督は「『ビッグマウス』は一歩間違えば重くなりかねない作品だったので、(イギリスの)ガイ・リッチー監督の作品のように愉快で視聴者が簡単についていけるトーンを維持する努力をした」と明らかにし、没入度を与えるリズム感のある演出を選択した理由も言及した。
ほかにも視聴者から絶賛されている2人の主役俳優イ・ジョンソクとユナに対しても多彩なビハインドを公開した。
無念に希代の詐欺師“ビッグマウス”に追い込まれ多くの峠を越えながら本当の“ビッグマウス”を探していくパク・チャンホを演じたイ・ジョンソクに対し、オ・チュンファン監督は「彼は極端な選択を迫られるような感情を表す演技をする時、繊細さと没入感を見せる俳優だ。その姿を見てむしろ私が感嘆するようになった」とし、歴代級のキャラクター吸入力を誇る演技力に驚いたと話した。
また「能力のない弁護士から濡れ衣を着せられた男、生きるために犯罪者として生きる男、犯罪者の力を借りて巨大な悪と戦わなければならない男など数多くの状況で感情にともなうディテールが必要とされる演技のトーンもイ・ジョンソクと一緒に悩み、話し合った。そのおかげで自立したキャラクターが誕生できたようだ」と伝え、視聴者を魅了しているキャラクター「パク・チャンホ」の誕生秘訣も知らせた。
「大胆で強烈」、「まっすぐな魅力」、「限界のない演技力」といった好評を得ているユナに対しても「台本を読んだ瞬間から、コ・ミホ役はイム・ユナだった」というキャスティング秘話を早くから明らかにしたことがあるオ・チュンファン監督は「ユナ自体がポジティブなパワーがある人だ。そのような部分が誰よりもしっかりしている“ミホ”とよく合うと思った。予想通り彼女が持つエネルギーをキャラクターによく溶け込ませてくれた」と話し、劇中で揺るがない意志と積極的な行動で好評を得ている「コ・ミホ」を作ることができた理由を明らかにした。
また「ドラマや映画だけでなく少女時代として活躍していた時からの長いファンだったが、実際にユナと撮影をする時にポジティブな魅力やしっかりとした面を多く感じられて驚いた」と、ユナ本人に対する絶賛まで伝えた。
最後にオ・チュンファン監督は「ドラマ『ビッグマウス』を撮影するにあたって、大規模な人員が動員される刑務所の場面など、色々と大変な部分が多かった。だが、いつにも増して努力してくれた俳優たちとスタッフの皆さんがいたので『ビッグマウス』が無事に完成したのだと思う」として作品に向けた愛情を表わすと同時に「『ビッグマウス』は面白いドラマだ。何よりも次回が待ち遠しくて気になってしまうような作品であり、視聴者の方々が(パク・チャンホやキャラクターを)応援しながら楽しむことができる。最後までどんでん返しが繰り返し起こるので集中して見ていただきたい」と伝え、展開が高まる後半部に突入した『ビッグマウス』の見どころをもう一度強調した。
ドラマ『ビッグマウス』はDisney+で配信中だ。
(記事提供=OSEN)
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