麻薬スキャンダル→自粛→早期復帰…芸能人にどこまで寛容であるべきか

2019年07月24日 話題

もはや韓国社会が麻薬犯罪に慣れたせいだろうか。

物議を醸したスターたちが短い自粛期間を経て、あまりにも簡単に復帰している。

芸能人は公人ではないが、若者たちから見れば羨望の対象だろう。そのため公人に近い道徳的な責務を要している。しかし韓国芸能界ではここ数年間、性的暴行や麻薬などの衝撃的な犯罪で注目を集めるスターたちが数多く登場した。

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そのような事件が見慣れたものになったとしても、罪の重さが変わるわけではない。

それでも自らが定めた「自粛」という期間を過ごし、話題が落ち着いた時期に、こっそり復帰するケースが繰り返されている。「あの人は何か問題を起したはずだが…」と、大衆が忘れかけたときまでが、彼らの考える自粛期間なのだろうか。

もちろん捜査中、または裁判中の事件の当事者が芸能活動をすることはない。しかしドラマやバラエティ、歌謡界には、物議を醸した後に復帰して、再び大きな人気を得ている芸能人が少なくないのが現実だ。

特に麻薬に関する犯罪は青少年に悪影響を与える犯罪だけに、問題を起こした芸能人の復帰について慎重を期す必要がある。疑いが確定して法の判決を受けた彼らの活動復帰は、軽く考えてはならないことだ。

にもかかわらず現在の韓国芸能界の実状を見ると、犯罪容疑が確定し、実刑宣告を受けた芸能人のなかにも復帰した事例がある。

最近復帰したラッパーのE SENSが代表例だ。彼は2011年と2015年に大麻吸引の疑惑で実刑判決を受け、刑務所生活を送った。また歌手Ironも、数回の大麻吸引容疑とガールフレンドへの暴行容疑で物議を醸したが、復帰した。

彼らのようなヒップホップ歌手は、若者たちの間で人気を得ている。しかし模範となるどころか、さまざまな物議の後でもすぐに復帰する“無責任な姿”を見せている。

E SENS(左)とIron

物議を醸した芸能人は、自分が犯した過ちを猛省するために、今一度「自粛」の意味を考える必要がある。現在の韓国芸能界における「自粛」は、反省という名目のもと、公式的な休憩と大きく変わらないからだ。

これ以上、物議を醸した芸能人の早期復帰が続けば、世間が寛容な態度を見せることは難しくなるだろう。

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