「末期ガンよりも恐ろしい心の病」…韓国芸能界が“また”悲しみに包まれた

2019年07月01日 話題

演技を通じて、大衆に楽しみや感動を与えた女優チョン・ミソンがこの世を去った。

数週間に新しい所属事務所と契約し、7月には新作映画が公開される予定だった。さらに亡くなった当日、故人は演劇の舞台に上がる予定で、彼女の“極端な選択”に多くの人々が悲しみを隠せない。

それほどチョン・ミソンの心の中の痛みは、大きかったようだ。

チョン・ミソンの訃報に触れた映画制作者は、「映画の公開と当日舞台を控えた女優が亡くなった。心の病がどれほど恐ろしいかを象徴的に見せてくれる事件だと思う」とし、「末期ガンやどんな病気よりも、心の病は見えたり感じたりすることができないので、他人がわかってあげることも、慰めることもできず、難しい」と、残念な心情を表わした。

パク・ヘイル(左)、ソン・ガンホ(右)と新作映画の制作報告会に参加した故チョン・ミソン

これまで韓国芸能界では、うつ病が原因でこの世を去る人が少なくなかった。

スポットライトを浴びて富と名誉を同時に手にしたように見える芸能人だが、彼らが耐えなければならない精神的な苦しみがどれほど大きいのかを示している。各マネジメント会社は、仕事とは別に人と人とのコミュニケーションをとったり、精神科の相談を定期的に受けられるようにしたりしながら、心の病を癒すための対策をとっている。

とあるマネジメント関係者は「最も重要なことは、芸能人本人の心構えにかかっていることは否めない。活動だけでなく、心や周囲まで芸能人のすべてに細心の神経を使わなければならないことは、いつからマネジメントの最も重要な任務になった」と説明した。

しかし世間の目も、重大な影響を与えているといえる。度を超えた“悪質な書き込み”や“噂”は、最も問題視されている。

【関連】元KARAク・ハラの“極端な選択”が、あまりにやるせない理由

一日に数百本を超える芸能記事には、読むに堪えない誹謗中傷のコメントが書き込まれている。所属事務所も積極的な法的対応で対抗しているが、悪質さが増加することはもちろん、少しずつ知能的に書き込みが発展しており、問題が深刻化している。

いくつかのマネジメント会社は、弁護士出身マネージャーあるいは弁護士が役員に所属しており、それらを積極的に抑止しようとしているのが現実だ。

ある芸能人は「活動をする上での困難というよりは、度を超えた誹謗中傷が心の傷を深くすることもある」とし、「ときには“なぜ嫌われるのか”との悩みに陥ることもある。最近はそれを乗り越えることも、芸能人が持つべき資質ではないかと考えている」とし、慎重な心境を表わした。

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