アイドル、ミュージカル俳優に続き、“ラブコメ”まで。キム・セジョンがその主人公だ。
20代前半はガールズグループI.O.Iとgugudanのメンバーとして過ごしたキム・セジョン。彼女の20代後半は、Netflixでも好評配信中のSBSドラマ『社内お見合い』で華やかにスタートした。
20代の瞬間を振り返れば『社内お見合い』が一番に思い出されそうだという彼女は、「『社内お見合い』は青春のような感じ。可愛らしい年齢に可愛らしい瞬間を記録させてくれて、感謝している」と話した。
キム・セジョンとアン・ヒョソプが出演した『社内お見合い』は、“顔天才”で能力も高い男性CEOと、正体を隠した女性職員によるスリル満点の「退社防止」オフィスロマンスドラマだ。去る4月5日、11.4%の高い視聴率で終映した。
前作のドラマ『悪霊狩猟団:カウンターズ』に続き、Netflixでも公開されたおかげで海外ファンも増加した。キム・セジョンは「すごく大きな事件や困難なことを扱うのではなく、小さなことを特別なものに作るのが“Kラブコメ”の強みだと思う」とし、「『社内お見合い』もその部分がよく生きたドラマだったから、海外からも反応があるだろうと最初から思っていた」と伝えた。
キム・セジョンは『社内お見合い』でラブコメに初めて挑戦することになった。彼女は「実際の自分も健康的で明るい人間だと思っていたので、挑戦してみたいという考えがあった。同時に新しい姿をお見せしたいと思い、挑戦することになった」とし、「このドラマ自体、お見せできるイメージが多かった。ラブコメもできるが、多くのイメージをお見せできるという点が最も魅力的だった」と出演を決めた理由を明かした。
若々しくて堂々とした「ハリ」を演じ、キム・セジョンの真価が発揮された。上品でコミカルな演技は、ラブリーなキム・セジョンとシナジー効果を生んだ。視聴者の一部は“韓国のエマ・ストーン”という愛称を作ったりもした。
「過剰ではないか、寒くないかと心配で研究をたくさんした。笑えるシーンのときもオーバーにするのではなく、キャラクターの感情に集中しようとした。今後はさらに成長しなければならないので、プレッシャー半分、期待半分」
何より話題を集めたのは、呼吸を合わせたアン・ヒョソプとのラブラインだった。劇中のシン・ハリとカン・テムの姿から“ハテカップル”という愛称を得た彼女たちは、台本にないアドリブでキスシーンを作るほど息の合った演技を誇った。
キム・セジョンは「即席のアドリブが多かった。それだけ呼吸がよく合った。できるだけお互いの目を見て流れを読もうと努力した。思いやりがとてもある俳優なので、いつもありがたかった」と述べた。この作品で初めてベッドシーンも撮った。それを聞くと、「とても恥ずかしくて見てられなかった」と手で顔を隠して恥ずかしがった。
20代を一生懸命に走っているキム・セジョンは、“一生懸命”にすることを恐れた瞬間もあったという。努力したのに結果がついてこなかったときに受ける傷を恐れたからだ。『社内お見合い』で得た気付きでもあった。
彼女は「今後はそういったことを恐れずに頑張れる人間になれると思う。いつも一生懸命やってきたので、今のような光を見ることができたと思う」とし、「今すぐはわかってもらえなくても、いつかわかってくれる瞬間があるんだ、今現在の結果だけを見て落ち込んだり挫折したりする必要はないんだと、今回のドラマで感じた」と、しっかりとした声で説明した。
キム・セジョンの次回作はSBSドラマ『今日のウェブトゥーン』(原題)だ。日本ドラマ『重版出来!』(TBS系列)の韓国リメイク版でもある。
今後、歌手としても女優としても成長し続けたいというキム・セジョンは、「プレッシャーが私を育ててくれるようだ。プレッシャーのおかげで、もっと頑張れる」とし、「これからも頑張る。その過程で当たり前のように試練があるだろうが、楽しく乗り越えたい。いつかさらに成長するセジョンに期待する」と堂々と話した。
◇キム・セジョン プロフィール
1996年8月28日生まれ。全羅北道出身。2016年に韓国Mnetのオーディション番組『PRODUCE 101』シーズン1に出演し、I.O.Iのメンバーとしてデビュー。2017年のI.O.I解散後、ガールズグループgugudanのメンバーとしてデビュー。2020年のgugudan解散後は歌手や女優、タレントとして幅広い活動を見せている。同年放送されたドラマ『悪霊狩猟団:カウンターズ』に出演し、一躍話題になった。
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