視聴率11.4%(ニールセンコリア全国基準)で最終回を迎えたSBSドラマ『社内お見合い』のバトンを引き継ぐ番組に、注目が集まっている。
現在放送中のドラマ『クレイジーラブ』(KBS2)、『軍検事ドーベルマン』(原題、tvN)、そして編成を変更したバラエティ番組『靴を脱いでドルシングフォーマン』(原題、SBS)が、同時間帯で視聴率争いを繰り広げている。
4.9%と高くはない視聴率でスタートした『社内お見合い』は、俳優アン・ヒョソプと女優のキム・セジョンの息ピッタリの演技や、もどかしい展開、明るい雰囲気のストーリーが絡み合い、口コミで広まっていった。
以降、視聴率は10%台を突破し、月火ドラマの覇者となった『社内お見合い』。同時間帯に放送されていた『クレイジーラブ』と『軍検事ドーベルマン』は『社内お見合い』終了後、3.4%と5.3%でそれぞれスタートを切ったが、『社内お見合い』の壁を越えることはできず、わずかに視聴率が上がっただけだった。
『社内お見合い』が最終回を迎え、『クレイジーラブ』と『軍検事ドーベルマン』に高視率の機会は来たものの、4月11日、12日とも両作品は目覚ましい成績を出すことはなかった。
4月11日の『クレイジーラブ』の視聴率は4.3%と自己最高視聴率を出し、12日の『軍検事ドーベルマン』も視聴率8.7%と前日より上がったが、最高視聴率8.8%を超えることはできなかった。
これと関連し、忠南(チュンナム)大学の尹錫真(ユン・ソクジン)教授は4月13日、本紙『スポーツソウル』との電話インタビューで、「『社内お見合い』『クレイジーラブ』『軍検事ドーベルマン』は視聴者層が違う。さらに『クレイジーラブ』と『軍検事ドーベルマン』ともに最終章に入っている。すでにストーリーが進みすぎている状況なので、事実上流入は難しいだろう」と説明した。
とあるドラマ関係者は「『社内お見合い』は何にも考えずに観ていられることが人気の理由だ。不快な要素もなく、明るいドラマだったので、視聴者から愛された。しかし『クレイジーラブ』は、コミックの設定が過度だという評価が多い。『社内お見合い』の漫画のような適当なファンタジーを与えたら、『クレイジーラブ』は“クレイジー”にだけに焦点をあてて話が進んでいく。『軍検事ドーベルマン』は作品性とは別に、ジャンルものであるため、視聴者の流入が容易ではないと見られる」と明らかにした。
SBSは月火ドラマの4月12日に放送されたバラエティ番組『靴を脱いでドルシングフォーマン』で月火ドラマの枠を埋めたが、これも視聴率上昇の効果は得られなかった。
編成を変更する前の4月5日に放送した第35話は5.1%を、編成変更後の12日に放送した第36話は5.5%をそれぞれ記録した。
また別の関係者は、このような現象について「昔と違って、固定の視聴層を後続作につなげるというのは容易ではない。OTT(オンライン動画サービス)市場の広がりとともに、大衆が選択できる作品の幅がはるかに広がったのではないか。陳腐な話だが、結局視聴率を決める要素は傑出した作品性と、時代に合う内容だ」と指摘している。
■【写真】アン・ヒョソプ×キム・セジョン、見つめ合う姿に嫉妬寸前
前へ
次へ