「父親が詐欺罪で5年目の収監生活中です」
ガールズグループWonder Girls出身の歌手イェウンが、実の父親から受けた傷と向き合った。数年前、父親の詐欺に積極的に加担したという疑惑を受けて訴えられたこともある彼女は、無実を証明した後、ミュージシャンとして一歩一歩前進している。
【写真】「背中丸出し!」元Wonder Girlsメンバーの“憧れボディ”
父親のせいで幼い頃に負った深い傷について言及し、克服しようと努力する姿を見せた。
イェウンは去る3月11日に放送されたチャンネルAのバラエティ番組『オ・ウンヨンの黄金相談所』(原題)に出演し、詐欺罪で収監中の父親について言及した。幼い頃から父親によって傷つけられたと率直に打ち明け、視聴者を驚かせた。放送後には、ファンがイェウンを慰めた。
イェウンの悩みは、「詐欺罪で収監された父親をはたして許すべきか」だった。
放送当時、イェウンは娘である自分を詐欺の手段として利用した父親について言及し、涙を見せた。過去に父親を一度許したことがあるとし、自分の人生で最も後悔していると明らかにした。
彼女は「父親が詐欺罪で収監生活中だ。すでに5年ほどになった。今は私の人生から父親の存在を消したが、周囲の人からは“許してあげなさい”という言葉をたくさんもらう。でも私は、世の中には許されてはいけないこともあると思う」と述べた。さらにイェウンは「正直、当時は死にたいという考えをたくさんした」と衝撃的な発言をしたりもした。
特にイェウンは、幼い頃から父親から受けた傷についても率直に打ち明けた。父親の浮気で大変だったという。イェウンは「人生の最初の記憶が、母が父のせいでたくさん泣いていたことだ。知ってみると、(牧師である)父は教会の執事と浮気していた。相手の夫が父を殺すと追いかけてきたと言って、母が泣いた。6歳の頃だったが、その記憶がとても鮮明だ」と話した。両親の離婚後、父親とは会わずに生きてきたという。
またイェウンは「アルバムに“Thanks to”を書くときに、一度も父親の存在に言及したことがない。父がそれに怒ったのか、私を脅迫した。JYPエンターテインメントの前に来て、親を無視する悪い子だと、記者会見すると言ってきたこともある」と告白した。彼女は「母が生きるために父を許したが、時間を巻き戻すことができるのであれば、父親を許した日に戻って自分を止めたい」と付け加えた。それほど父親から受けた傷が大きかったのだ。
イェウンの告白に、ファンと大衆はエールを送った。人生最大の傷について言及し、それを乗り越えようと努力する姿は、人々の心を動かすに十分だった。逆境のなかで正しく自分の道を歩むイェウンの姿に、応援の声が続いている。
イェウンは以前、父親の詐欺罪に加担したという疑惑を受けて、父と一緒に被訴されたことがある。
2018年9月、チャンネルAは有名ガールズグループ出身の歌手が牧師の父親と一緒に詐欺の疑いで被訴されたと報じ、その歌手がイェウンと明らかになった。当時、イェウンの父親は2017年の詐欺疑惑で被訴されて裁判を受け、1、2審で懲役6年を宣告されて服役中の状況だった。
イェウンの父親である牧師パク氏は、「エンターテイメント事業を推進する」としながら信徒たちから200億ウォン(約20億円)相当の投資金を盗み取った容疑を受けた。信徒たちは、パク氏の娘であるイェウンもエンターテイメント事業の説明会に出席するなど、詐欺行為に積極的に加担したと主張。最終的にイェウンは、父親の詐欺罪に巻き込まれ、被疑者の身分で警察の調査まで受けることになった。
イェウンは当時、所属事務所を通じて「警察調査を受け、無関係であることを証明するために誠実に調査に臨んだ」とし、イェウンが参加した席は事業説明会ではなかったとの立場を明らかにした。パク氏から知人を紹介してほしいという継続的な要請を受け、一度だけカフェで会ったという。
イェウンは詐欺と無関係であることを証明するために“家庭史”を告白し、何よりもパク牧師によって被害を受けた人々に対する心配と申し訳ないという心を伝えた。イェウンは詐欺に関して「嫌疑なし」の処分を受けた。
親父の詐欺に利用されて被訴までされたが、無関係であることを証明し、自分だけの音楽で堂々と活動を続けるイェウン。彼女が傷を克服するための努力まで見せたことで、さらに応援の声が増えている。
(記事提供=OSEN)
■両親が詐欺、夫が飲酒運転、先祖が親日派…韓国芸能人を悩ます“家族リスク”事例まとめ
前へ
次へ