今や“女優”という肩書きにも違和感がない。少女時代のソヒョンが、女優として一段と成長を遂げた。
先日放送終了したドラマ『時間』(MBC)で主人公ソル・ジヒョンを務めたソヒョンは、繊細な感情を巧みに表現し、好評を博している。
放送終了の感想を聞くと「本当に大変だった。感情の消耗が多いキャラクターだったので撮影が終わってから1週間ほどは病んでいたと思う」と、ソヒョン。
彼女が演じたソル・ジヒョンは毎回切迫した状況に置かれる、いわゆる“極限キャラクター”だった。
「以前は他の活動とドラマを並行していたので100%の集中力を発揮できない状況が多く、名残惜しく物足りなさがあったが、今回は作品だけに集中することができた。日常生活までも作品に合わせていた。ひとりの時間が必要だと考え、撮影の間は実家から出て一人暮らしをした。深い悲しみを持つキャラクターなので人と会うのもほとんど控えていた」と、役作りのための努力を伝える。
また、「そうするうちに人間ソ・ジュヒョンのメンタルも危うくなったが、それでもすべてを注ぎ込んだだけに後悔はない」と付け加えた。
『時間』は、その内容よりも一連の騒動で注目を浴びた作品でもある。ソヒョンの相手役を務める俳優キム・ジョンヒョンが、健康上の問題で降板してしまったのだ。
それについてソヒョンは「プレッシャーがとても大きくなった。ここで私が折れたり、下手をしたりすれば作品自体が台無しになってしまうと思った。何気ないふりをしていたが、実はものすごく怖かった。ただ、周囲の人々が私の気持ちを理解してくれてたくさん応援してくれた」と率直に語る。
そして「どうやら鉄のような強いメンタルを手に入れたようだ。もう何が起きても怖くない」と、笑いを浮かべた。
ソヒョンと最も親しい存在である少女時代メンバーたちの反応はどうだったか。ソヒョンはこう言う。
「みんな、すごく心配してくれた。オンニ(お姉さん)たちがグループチャットルームでいろんな言葉で励ましてくれたり、撮影現場にフードトラックを送ってくれたりして。ヒョヨン姉さんは現場に直接尋ねてきてくれたが、彼女を見た瞬間涙がこぼれた。以前も家族みたいな存在とは思っていたが、最近はもっとそう思うようになった。みんなバラバラに活動しているからこそ、みんなが大切だし会いたいとよく話している。ものすごく力になってくれた」
ソヒョンをはじめとする少女時代のメンバーたちは最近、ユニット、ソロ、女優など、それぞれソロ活動を行っている。ただ、多忙な中でも定期的に集まって親交を深めているそうで、ソヒョンは自分にとっての少女時代の意味をこう語る。
「会うたびにすごく楽しい。10代の頃に戻ったみたいに。常におばあさんになるまで仲良くしようと言っているし、『あんたが一番の親友だ』と言い合う。以前は喧嘩することもあったが、最近はメンバーの大切さを痛感している」
2007年にデビューし、10年以上友情を維持できた秘訣については、「話をたくさんする。昔は、毎日寝る前にキャンドルをつけてたった5分でも話し合っていた。それが、お互いを理解するのにすごく役立った。それぞれ育った環境が違う人たちが同じ家で何年も暮らすのは難しいことだが、話し合いながらお互いについて学び、合わせられた」と答えた。
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