2PMのジュノが2019年5月30日に訓練所に入所した。
彼は社会服務要員として兵役を履行するが、最初に4週間の新兵訓練を受ける。それは、一体どんな訓練なのだろうか(一般的な新兵訓練の様子を説明します)。
(関連記事:兵役で2PMのジュノがなる社会服務要員とは?)
まず、訓練所の入所式は兵役で最初の公式行事で、訓練兵たちもまだ私服だ。
自宅からそのまま来たから仕方がない。
観客席では父母や友人たちが見守っている。入所式が終わると、訓練兵たちはいよいよ新兵訓練の準備に入っていく。
訓練兵たちは正式に訓練所で登録作業を行ない、その後に自己診断の報告書を書く。これは、自分自身に対するテストだ。
入隊する前の自らの生活や経験を正確に分析することで、今後の兵役生活への覚悟を明確に持てるようにするのである。
次に、訓練兵たちは身長・体重などの体格を正確に測定し、それを元に身体に合う活動服(生活するときに着る服)の支給を受ける。
以後、夕食のときに落胆するかもしれない。
覚悟していたとはいえ、大量に調理された夕食にはなかなか慣れない。また、宿舎での自分のスペースはあまりに狭い。訓練兵たちは簡易布団を敷いて雑魚寝するのである。
自宅の個室に寝ていた今までとはあまりに違う。その状況に慣れなければ兵役生活を続けることはできない。
いくら落ち込んでも、慣れるしかないのだ。
続いて、訓練兵は改めて健康診断を受ける。ここで、今後の厳しい訓練を受けられる身体であるかどうかが判定される。
もし健康に問題があれば、病院で治療を受けることになるが、「とうてい軍務に耐えられない」と診断されれば帰宅を命じられる。
このように自宅に帰された人は、健康を取り戻した後に改めて兵役の義務を務めることになる。
さらに、知能検査や適性検査が行なわれ、軍服を支給される。
自分の体格に合った軍服を着た訓練兵たちは、配属された連隊に出向き、ここで小銃を割り当てられる。
こうした準備期間を経てから連隊入隊式に臨み、本格的な新兵訓練が始まる。
中心となるのが射撃訓練だ。25メートル先の標的を正確に撃つための様々な訓練が続いていく。
また、敵が化学ガスを使ったときに備えた化学ガス訓練なども行なわれる。
同時並行で、救急法なども徹底して学んでいく。ケガを負ったときの処置や人工呼吸の方法などを身につけるが、これは、兵役が終わって社会に復帰した後も大変役立つ技術である。
そして、長期的な戦闘を想定した訓練が行なわれる。
たとえば、遊撃訓練というのは山野を駆け回って敵に近づいて攻撃を加える訓練であり、野営訓練は外でテントを張って宿泊する訓練である。
こうした訓練を段階的に行なったうえで、最後に行軍を行なう。
行軍は、重い装備を背負って20キロ前後の距離を早足で歩く訓練で、夜を徹して行なわれる。
この訓練を通して仲間同士の連帯感が培われていく。
すべての新兵訓練が終わると、修了式に臨む。その後、ジュノは社会服務要員として勤務する公的機関に移っていくのである。
(文=康 熙奉/カン・ヒボン)
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