落馬シーンの強引な撮影で馬を死亡させた韓国ドラマを大統領候補らも批判…13万人が「処罰望む」

2022年01月24日 話題

韓国KBSのドラマ『太宗イ・バンウォン』(原題)が落馬シーンを撮影する際、馬をワイヤーで無理に転倒させ、その馬が後日死亡したことで議論に包まれたなか、その余波が広がり続けている。

【画像】ワイヤーで足を縛り転倒させて落馬シーン撮影

数々のスターが同ドラマに対する批判のコメントを出したが、芸能界を超えて政界からも意見が出ている。

韓国大統領選挙に出馬するユン・ソギョル候補は、フェイスブックに「もし馬の脚をヒモで縛り、強制的に転倒させるなどの過度な慣行があったのだとしたら、今回の機会に改善し、先進化された撮影環境を作らなければならない」とし、「生命よりも重要なものはない。人と動物のすべてが安全な制作環境を作ることに、公営放送がもう少し努力してくれることを願う」と指摘した。

同じくアン・チョルス候補も「馬の残念な死に触れて」とし、「動物は小道具ではない生命」と強調した。

(画像=KBS)ドラマ『太宗イ・バンウォン』

韓国大統領府ホームページに設置された国民請願コーナーには、同ドラマの放送中止と処罰を望む請願が出された。

なかでも「放送撮影のために安全と生存を脅かされる動物の対策が必要です」という国民請願には、1月24日12時現在、13万6000人以上の賛同が集まった。韓国の国民請願は、30日以内に20万人以上が賛同すれば、政府関係者の公式回答を聞くことができる。

同請願で請願人は、「現行動物保護法の第8条第2項第1号には、道具を利用して動物に傷害を与える行為は動物虐待と規定され、禁止されている」とし、「『太宗イ・バンウォン』撮影過程で発生した馬の虐待に対する処罰がなされなければならない」と訴えた。

関連国民請願には13万人以上の賛同が集まっている

KBS側はすでに「残念なことが発生したことに対して、深い責任感を持たざるを得ない。事故を防止できず、不幸が起きたことについて重ねてお詫び申し上げる」と謝罪したが、事態は収まりそうにない。

なおドラマ『太宗イ・バンウォン』側は、1月22日と23日の放送を取りやめ、また1月29日と30日の放送も中断すると発表した。

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