上半期は『ヴィンチェンツォ』、下半期は『海街チャチャチャ』…韓ドラ最大手制作会社の2021年

2021年12月13日 テレビ

2021年は韓国ドラマの世界的な人気が例年以上に高まった1年だった。グローバルストリーミングサービスを通じて人気が底上げされた韓国ドラマは現在、ジャンルを問わず、世界中の視聴者に楽しまれている。

『愛の不時着』など名作ドラマを多数制作してきたスタジオドラゴンの作品のなかでは、2021年にtvNで放映された『ヴィンチェンツォ』と『海街チャチャチャ』が高い人気を誇った。

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韓国での視聴率は『ヴィンチェンツォ』が最高18.4%、『海街チャチャチャ』が最高14.5%を記録した(ケーブル、IPTV、衛星を統合した有料プラットフォーム基準、ニールセンコリア提供)。

今年2月に公開された『ヴィンチェンツォ』は、組織の裏切りで韓国に来ることになったイタリアのマフィア弁護士が女性弁護士と“悪党の方法”で悪を倒すという物語だ。アクションとコメディを行き来する複合ジャンルで新鮮な魅力をプレゼントし、グローバルストリーミングサービス公開後、世界中の人気コンテンツランキングに上がり、上半期コンテンツ市場を席巻した。特に日本では『愛の不時着』の人気をバトンタッチするかたちで、5カ月近く人気ランキングの上位に入ったりもした。

8月に公開された『海街チャチャチャ』は、現実主義の歯科医ユン・ヘジンと、なんでもできる“無職”のホン班長が海の近くの街を舞台に織りなすヒーリングロマンスだ。過激なジャンルものが数多く登場する時期に発表された“癒しのドラマ”で、国内外の視聴者から好評を受けた。

(画像提供=スタジオドラゴン)『ヴィンチェンツォ』(左)と
​​​​​​『海街チャチャチャ』

『海街チャチャチャ』を執筆した脚本家シン・ハウンは、「情緒的な距離が近づきにくい今、それでも人々の間には愛がまだ存在すると伝えたかった」と作意を伝え、「『海街チャチャチャ』は非常に韓国的な情緒を持っているドラマなのだが、こういった話が全世界で人気を集めることができたのは結局のところ、“人の心”を基盤にしたからではないだろうか」と、人気要因について話した。

グローバルヒットコンテンツの登場に伴い、関連する付加事業の進行とリメイク版権の問い合わせも続いている。『ヴィンチェンツォ』はNFTアイテムの発売とともに、日本で展示会が行われた。また『ヴィンチェンツォ』『海街チャチャチャ』は、いずれも韓国観光公社、LGユープラスと合作を通じてドラマ撮影地をVRで体験できるコンテンツが制作されたりもした。それだけでなく、2作品とも海外でリメイク版権の問い合わせが続き、細部が議論されているとも伝わっている。

スタジオドラゴンの制作陣は、「複合ジャンルの性格を帯びた『ヴィンチェンツォ』とヒーリングロマンス『海街チャチャチャ』の人気は、グローバルな観客がすでにジャンルを問わず、韓国ドラマの魅力にすっかりハマったことを証明する」と話し、「2022年もグローバルな観客たちがジャンルを問わず、楽しく視聴できるドラマ制作に努める」と伝えた。

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