V.Iスキャンダルで業界が“クリーン”に? 変わりつつある韓国芸能事務所のポリシー

2019年05月09日 話題 #V.Iスキャンダル

「“V.Iスキャンダル”が芸能人、アイドル練習生に投げかけるメッセージは決して軽くない。良識のある人柄と慎重な行動は、もはや芸能人や練習生が必ず備えなければならない必須事項となった。一定レベルの道徳的規準を満たさない限り、活動は容易ではない」

歌謡界部門に特化した芸能プロダクションの間では、練習生管理の方針モデルが大きく2社に区分される。“人物重視のJYP”と“実力重視のYG”だ。過去十数年間はYGエンターテインメントの方針が脚光を浴びてきたが、もはやそれも過去の話だ。最近は芸能プロダクションの間で、大きく流れが変わりつつある。

YGエンターテインメントとは対照的に、JYPエンターテインメントは所属タレントの“人間性”を何よりも重要視してきた。

ある関係者は、JYPエンターテインメントがもたらした影響について以下のように話している。

「JYPエンターテインメントはアーティストや練習生の人柄、行動に問題があると判断した場合は容赦なく契約を解約し、解雇する方針を続けてきた。以前までは、“あんなに良い人材たちを手放すなんて、パク・ジニョン代表は馬鹿なのか? ”という者も多く、“JYPを出て良かった芸能人たち”というリストが話題を集めたりもした。

しかし、最近は大半の芸能プロダクションが“結果的にJYPエンターテインメントの方針が正しかった”と感じている」

また、この関係者は「アイドルのほとんどは、事務所が作り上げる企画型アーティストだ」と続け、プロダクションが背負うことになる責任の重大さも伝えている。

ユン・ソビン

「所属アーティストに何か問題が生じた場合、事務所が負うべき責任もある程度ある。自分たちがアーティストを育てて成功させた“主体”であるからだ。問題のある練習生、芸能人に投資して彼らをブレイクさせても、結局その問題はブーメランとなって事務所やファンを失望させることになる。

“V.Iスキャンダル”は、まさにその象徴だ。

今回の事件以降、大半の芸能プロダクションが“人道教育”に力を入れる傾向を見せている。芸能人、特にアイドルに関しては、今や青少年の憧れの対象を超えて“模範”とならなければならない存在だ。まさにそれが現代の時代的ニーズだろう」

JYPエンターテインメントは実際に、自社の練習生ユン・ソビンに未成年飲酒、喫煙、校内暴力といった素行不良疑惑が浮上するや否や、容赦なく練習生契約を解除している。有名オーディション番組『プロデュースX 101』(Mnet)にも出演していた実力派であったが、事務所の方針に従って“人柄”を重要視し、今回のような決断に至ったのだ。

反省の色なし? 議論の中心に立ち続けるYGエンターテインメント

JYPエンターテインメントが人柄重視の経営方針を続ける一方で、実力重視のYGエンターテインメントは“V.Iスキャンダル”以降も雑音が絶えない。

最近はYGエンターテインメント所属のガールズグループ、BLACKPINKのジェニーが物議を醸した。

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