「絶対に麻薬をやっていない」と記者会見で何度も主張したパク・ユチョンが、拘束の分岐点で沈黙した。
警察と裁判所への出頭でも堂々とした表情を浮かべていたパク・ユチョンだが、捕縄に縛られた彼からはもう笑顔を見つけることができなかった。
京畿南部地方警察庁麻薬捜査隊は4月23日、麻薬類管理に関する法律違反の容疑でパク・ユチョンの事前拘束令状を申請した。国立科学捜査研究院が鑑定した結果、パク・ユチョンの足の毛からヒロポンの陽性反応が出たことが、その理由だった。
パク・ユチョンは元婚約者ファン・ハナと緒に、3回にわたってヒロポン1.5gを購入し、その一部を5回にかけて使用したとされている。
大衆とファンは衝撃に包まれた。ファン・ハナが共犯者として自分を名指しすると、パク・ユチョンは緊急記者会見まで開いて無念を表明していたからだ。
「麻薬をやっていない」と何度も強調し、「疑いが認められた場合、芸能人パク・ユチョンとして引退するだけでなく、私の人生そのものが否定される」と目頭を熱くした彼から陽性反応が出ると、“対国民詐欺”という非難も起こった。
それでもパク・ユチョンは堂々としていた。
体毛からヒロポンが検出されたという国立科学捜査研究院の検査結果に対しても、パク・ユチョンの弁護人側は「麻薬をやっていないのに、どのようにヒロポンが体内に入って検出されたかを調べている」と容疑を否認する既存の立場を堅持した。
麻薬疑惑におけるパク・ユチョンの堂々たる態度は、彼の表情に最もよく表れていた。4月17日に京畿南部地方警察庁に出頭したパク・ユチョンは、落ち着いた表情に薄い笑みまで浮かべていた。
そして4月26日午後1時55分、拘束前被疑者尋問(令状実質審査)のために水原地裁に現れたパク・ユチョンも、取材陣からの質問には沈黙を貫いたが、顔には堂々とした表情があった。淡い笑顔も以前と同じだった。
灰色のスーツにノーネクタイ姿のパク・ユチョンは、先日とは髪の色が変わった様子で注目を集めた。
しかしこの日の令状実質審査を終えて、捕縄に縛られたままで現れた彼の表情は違った。