「具体的な計画はない。人生は思い通りにいかないものだった。ファンや大衆に対してむやみに“これはやりません”と約束をしてはいけないと思う。歌手としてステージに上がることがまったくないとは言えないけれど、当分は演技に専念するつもり」と、演技に対する情熱を伺わせた。
日韓で目覚ましい活躍を繰り広げたKARA時代については、こう振り返る。
「KARAのリーダー、パク・ギュリとしては、何をしなければいけないのか、どのポジションを守るべきかをしっかり理解していた。しかし、人間パク・ギュリの時は、何が好きで何をすれば楽しさを感じるのか、どう休むべきか何ひとつわからなかった。ただ、KARA時代はOFFの日さえもレッスンを受けたりしてひたすら仕事に集中していたけど、後悔はしない。あの頃はそれが幸せだった」
KARAのリーダーではない、“女優パク・ギュリ”は、どのように休日を楽しんでいるのだろうか。
「歩くのがすごく好きで、この前は江南から清渓川まで3時間ほど歩いた。散歩しながら人々を観察し、音楽を聞きながら見知らぬものを感じるのが私にとっての一番の癒し」
華やかな外見のため周囲に気づかれないかという質問に対し、「思ったより気づかない人が多い。清渓川まで歩いたときも、お腹がすいて1人でホルモン屋さんに立ち寄ってホルモンに焼酎を飲んだ」と話す。
また、「まさかここにいるわけがないと思ったり、気づいても“ああ、いるな”と見て見ぬ振りしてくれるみたい。私のプライベートを尊重してくださってありがたい。もう熱烈な、すごい反応が返ってくる歳でも、対象でもなくなったようだ」と、笑いを誘った。
1995年に子役としてデビューし、2007年にKARAとして歌手デビューを果たしたパク・ギュリ。
KARAが事実上の解散となった後、映画『二つの恋愛(逆に近くに二人で)』『サヨナラの伝え方』『Bowling Bling』などに出演し、女優としてのキャリアを積んでいる。