「知らない感情や経験したことがないものを表現することは容易ではない。むしろ誰が正解を知っていると言うのだろう。だから、例えば、身体の苦痛でその感情が分かるなら一度やってみる。走るシーンがあるなら走る練習をしてみるのだ。キャラクターの感情に浸ってみると大体こんな感じかなとつかめる。あらかじめ体と心を使ってリハーサルをして、最大限共感しようとしている」
『明堂』は、チョ・スンウ、ぺク・ユンシク、キン・ソンギュン、ユ・ジェミョンなど、演技派俳優が集結、それこそ「演技の響宴」。
そんな名優たちとの共演についてチソンは「そうそうたる面々だった。すべての俳優たちが共通して人格者で、現場では彼らの人間味を感じられた。暖かさの感じ方も似ていて、お互いに励ましあえた。演技に没頭する時期も似ていて、スムーズに演じきることができたのが印象的。撮影現場では凍り付くような部分もあったりするものだが、それがなかった。ありがたいことに気持ちよく撮影に臨むことが出来た」と、感想を述べた。
毎朝、地道な運動とともにアクションの練習をするという。
「年をとっても、アクション演技をするはず。だからその時になって練習するのは意味がないと思う。あらかじめ準備をしたおかげで、今回も披露することができた」
また、「アクション映画をやってみたい」との願望もあらわにしている。
「これからもキャリアが積まれるだろうけど、演技に対する責任感を十分に持ち、表現する時間を作りたい。ドラマも好きだけど、映画にも沢山チャレンジしたい。作品をひとつひとつ、新たに作り上げていくつもりだ」と、俳優としての目標を語るチソン。今後の活躍にも期待が集まる。