7月23日に公開されたNetflixオリジナルシリーズ『キングダム:アシンの物語』(以下、アシンの物語)の脚本家キム・ウニが、女優チョン・ジヒョンやシーズン3について語った。
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現在、韓国や日本、タイ、ベトナムなど反響を得ている『アシンの物語』は、朝鮮半島を危機に追い込んだ生死草の起源を迫る。
生死草はシーズン1、2で疫病の原因として挙げられ、朝鮮に入ってきたきっかけに関心が集まっていた。キム・ウニは「生死草はどこから来たのか、という考えからアシンの物語が始まった」と語る。
92分という短いランニングタイムで名残惜しいという評価もあったが、シーズン1、2とシーズン3をつなぐ架け橋となり、『キングダム』の終着点となるシーズン3への期待感を高めた。
キム・ウニは『アシンの物語』について「シーズン3のために存在すると言っても過言ではない」と切り出す。
「シーズン2の半ば、生死草の起源について悩んだ末に北方にまで考えが及んだ。調査中に『城底野人』に関する資料を目にした。どこにも属さない人々の話に心を痛めた。そのグループのメンバーの1人を主人公にしてストーリーを展開していけば、シーズン3の『恨』(韓国語読み=ハン/恨めしくてわだかまりがあること)の感情をうまく表現できるのではないかと思った」
また、「俳優チュ・ジフンさんが『アシンの物語』の台本をすごく面白く読んだという。夫のチャン・ハンジュン監督はアクションが少なくて惜しいと言っていた」と、周囲の反応も紹介した。
『アシンの物語』で主人公アシン役を務めた女優チョン・ジヒョンについては「跪いてお辞儀しなければならない」と、冗談交じりに言う。「創作されたキャラクターをこんなに上手く表現してくれる人が他に存在するだろうかと思うほど、本当にぴったりだった。アシンを演じながら揺らぐことなく走る姿を見て、本当に没頭しているんだと感じた」と褒め称えた。
チョン・ジヒョンとは年内に放送予定のtvN新ドラマ『智異山(チリサン)』(原題)でもう一度タッグを組む。
「『アシンの物語』と『智異山』の撮影時期が被っていた。『智異山』では、『猟奇的な彼女』の延長線上にいるような姿の陽気なキャラクターを演じてらっしゃる。同じ時期に相反するキャラクターを演じ分けるのかと心配だったが、それを可能にしたチョン・ジヒョンさんは本当に振れ幅の広い女優だと痛感した。『智異山』ではチュ・ジフンさんとのコンビネーションも見られるのでは」
準備中の『キングダム』シーズン3について「全6話以上だと嬉しい」というキム・ウニは、「ジャンルドラマを多く書いてきたが、アシンの物語が最もダークな話だったと思う。シーズン3ではもう少し成長する話、希望を届けられる話を期待していただきたい」と呼びかけた。
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