トラブル続きの東京オリンピック、韓国3大テレビ局は大会にどう臨むのか

2021年07月23日 話題 #東京五輪

KBS、MBC、SBSの韓国3大テレビ局が、東京五輪の熱気をリアルにお茶の間に伝えるための“中継戦争”に突入する。新型コロナウイルスの影響で勢いは弱まったものの、5年間待った選手らの熱い汗を覚えており、各テレビ局もオリンピックの生中継に心血を注いでいる。

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新型コロナの影響で、KBSとMBCは主要種目に、最少人員で東京現地に向かった。SBSはソウルで生中継を行う。放送3社別の生中継の違いを調べてみた。

真っ先に「2020東京五輪」の準備に乗り出したのは、KBS(韓国放送公社)だ。7月7日、KBSは東京五輪KBS放送団オンライン記者懇談会を生中継し、東京五輪に対する固い熱意を示した。

KBSは新型コロナの影響を受けながら、野球のパク・チャンホ、サッカーのチョ・ウォンヒ、柔道のキム・ビョンジュ、陸上のキム・ゴンウ、卓球のアン・ジェヒョン、開・閉幕式のソン・スンファンと、6種目の解説委員放送団を構成し、東京現地に向かった。

KBSは第1、第2放送はもちろん、モバイルプラットフォーム「myK(マイケイ)」を通じて、試合のライブ中継および再放送サービスを提供する。また、他の放送局と違い、野球、サッカーはもちろん、ボートやビーチバレーなど最も多い34種目を生中継して、公営放送としての責務を果たす。

(写真提供=KBS)

また、10代から20代の視聴者委員を選抜して、オリンピック期間中、MZ世代(1980~2000年代初頭生まれのミレニアル世代と1990年代中盤~2000年代生まれのZ世代を合わせた言葉)とのコミュニケーションにも力を入れる。KBSの関係者は「プラットフォームを多様に活用して、できるだけ多くの試合をお見せしたい。東京五輪に否定的な意見も多いが、汗を流した選手たちを思いながら一生懸命伝えたい」と話した。

MBCとSBSは?

MBCとSBSは派手な解説陣でオリンピックを盛り上げる。MBCもコロナの影響を受けて、野球、柔道、水泳、体操、陸上の5種目だけ、東京現地中継を行う。サッカーのアン・ジョンファン、野球のホ・グヨン、キム・ソンウ、アーチェリーのチャン・ヘジン、フェンシングのナム・ヒョニ、卓球のユ・ナムギュが解説委員として、さらに毎晩ハイライト番組『グッドナイト東京』(原題)を編成して、韓国代表選手が演出する感動の瞬間を振り返る。

SBSは現地に行かず、バーチャルスタジオを構えた。SBS関係者は「東京現地と100%のシンクロ率を誇るバーチャルスタジオを6カ月かけて準備した。全種目すべてを現場で見ているようなリアルな臨場感で伝える予定」と自信を示した。また、SBSもMBCと同様にスター解説陣のラインナップで目を引いた。野球はイ・スンヨプ、イ・スンチョル、ゴルフはイ・ボミ、バドミントンはイ・ヨンデ、卓球はヒョン・ジョンファらが解説する。

ある放送関係者は「コロナ禍での厳しい状況だが、これまで選手たちが準備してきた努力があるため、現場での生中継を諦めきれなかった。コロナ禍によりオリンピックへの熱気が多少停滞しているのが残念な部分」と話した。

東京五輪は7月23日の開幕式を皮切りに、8月8日まで17日間開催される。開幕式は7月23日20時に放送される。

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