“未婚の母”を選んだ日本人タレントも出演、変化した韓国の育児バラエティに視聴者から応援の声

2021年07月13日 話題

韓国の子育て観察バラエティが変化を迎えている。

未婚の母を選んだ日本人タレント藤田小百合をはじめ、チョ・ユニ、キム・ヒョンスク、チェリム、キム・ナヨンなど離婚経験者が多数出演し、“1人育児”を披露しているからだ。

【注目】藤田小百合が息子を出産、“未婚の母”を選んだ理由とは?

KBS2の『スターパパ奮闘記!スーパーマンが帰ってきた』、MBCの『パパ、どこ行くの?』(原題)など、もともと芸能人の育児バラエティはお茶の間の常連だった。しかし、最近ではその流れが少し変わってきている。

シングルマザーの藤田小百合が『スーパーマンが帰ってきた』に出演したことを皮切りに、7月9日に初放送を終えたJTBC『勇敢なソロ育児-私が育てる-』(原題)に同じくシングルマザーのチョ・ユニ、チェリム、キム・ナヨン、キム・ヒョンスクが登場して1人育児を公開した。

子育てバラエティ番組が、様々な家族の形態を示して変化を迎えているのだ。

左からチョ・ユニ、キム・ナヨン、藤田小百合

1人育児の姿を見せる意味

『私が育てる』ではキム・ヒョンスク、チェリム、チョ・ユニ、キム・ナヨンといった韓国芸能界のバツイチスターが出演して、1人で子育てする姿を公開するということで、放送前から話題を集めた。

7月9日に放送された第1話では、チョ・ユニが娘のロアちゃんと朝食を食べたり、一緒に遊んだりする姿や、キム・ナヨンが息子のシヌ君とイジュン君と一緒に1人育児を繰り広げる姿が放送された。

なかでも、チョ・ユニの娘ロアちゃんが初登場するYouTubeのクリップ映像は『JTBC Voyageチャンネル』に公開され、わずか一日で再生回数200万回を突破するほどの注目を集めた。オンライン上の書き込みにも、勇気を出して出演を決めた出演者たちへの応援や励ましが続いた。

『私が育てる』のキム・ソルプロデューサーは、「芸能人夫婦や父母がそろった形態の家族を観察する番組は多い。しかし、最近では1人育児をする方も増えてきているのだが、そちらにスポットライトを当てるというがなかった。新たな家族形態を見せるバラエティ番組も登場するときが来たのではないかと思った」と語った。

続いて、チョ・ユニやキム・ヒョンスク、チェリム、キム・ナヨンなどが出演を決心したことについて、キム・ソルPDは「1人で育児することに対する偏見や誤解があるかもしれないが、(出演者の方々が)“それを破りたい”という考えをたくさんしていた。勇気を出してくれたので、一緒に撮影している。長い時間と誠意を込めてキャスティングした」と話した。

バタフライ効果を狙う

息子ゼン(全)を1人で養育している藤田小百合も『スーパーマンが帰ってきた』に出演し、その扉を開いた。

(画像提供=KBS)藤田小百合

当時、藤田小百合の同番組出演については反対意見も多く、KBS視聴者権益センターに反対の請願が寄せられたりもした。カン・ボンギュKBS芸能制作センターCPは4月、藤田小百合の出演を前に、「韓国の片親世帯の割合は7.3%で急増しており、片親世帯に対する関心とともに、これまで既婚世帯にだけ支援されていた家族政策も多様な方向に拡大している。藤田小百合さんの家庭もこのように多様に存在する家族の形態のひとつに過ぎず、普通の家庭と同様に多くの人々から祝福と応援を受けている」と説明した。

続いて「最近、多様化している家族形態のひとつとして、藤田小百合さんの家族を紹介しようと思う。一方に偏らず、多様な視線を見せるのが放送の役割だと思う」と付け加えた。

バラエティ番組を通じて、新しい家族の姿を淡々と見せることで、私たちの日常に自然と溶け込むことができる。キム・ソルPDは「バラエティによって認識の改善が自然に行われれば、バタフライ効果になるのではないか」と付け加えた。

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