『梨泰院クラス』俳優イ・デヴィッドが振り返るNetflix配信『ロースクール』【インタビュー】

2021年06月26日 話題 #韓国ドラマ

子役時代から着実に実力を積み、2020年に放送された大人気ドラマ『梨泰院クラス』にも出演した俳優イ・デヴィッド。彼にとってドラマ『ロースクール』とは、今まで熱心に仕事に取り組んでいた人が急に熱意や意欲を失ってしまう“燃え尽き症候群”の時期に出会った、恵みの雨のような作品だった。

【写真】『ロースクール』若手キャストの仲良しSHOT

Netflixでも配信された『ロースクール』は、韓国国内で最高視聴率6.9%を記録するなど人気を博した。イ・デヴィッドはロースクールの学生役ソ・ジホを演じ、キャラクターを繊細に表現する演技を披露した。

イ・デヴィッドは作品を振り返り、「最初は難しい専門用語が多く、視聴者の方に気楽に見てもらえるかとても心配した。でも、視聴率がどんどん上がってNetflixにも公開され、インスタグラムにさまざまな言語で書き込みされているのを見て、多くの人からドラマが愛されたことを実感した」と感想を述べた。

(写真提供=DDエンターテインメント)

“ロースクールズ”は「まるで本当の同級生」

『ロースクール』の一番大きな魅力は、俳優たちの素晴らしい熱演だった。

ロースクールの教授役を任されたキム・ミョンミンとイ・ジョンウンが中心となってドラマを引っ張り、別名“ロースクールズ”と呼ばれる学生役を演じたキム・ボム、リュ・ヘジョン、イ・スギョンらが、抜かりのない演技力を見せた。

そのなかで、父親の復讐のため奮闘する学生ソ・ジホを任されたイ・デヴィッドは、最初は冷たくひねくれていながら、同期の学生と過ごすうちに徐々に変化する姿を演じた。

ひねくれた性格のソ・ジホを完璧に演じたイ・デヴィッドは「自分自身、実際はお堅い人ではなく優しい人」と、ソ・ジホとは正反対の性格だと明かした。

イ・デヴィッドは『ロースクール』を次回作に選んだ理由について、「法廷ものを一度も見たことがなくて気になっていた。単純な法廷ドラマではなく、法学部の学生のドラマというのが新しかった」とし、「監督があまりに有名な方なので、一緒に仕事をたかった」と述べた。

(写真=JTBC)『ロースクール』でのイ・デヴィッド

今作はロースクールの学生に関する話を描いたため、難しい法律名や長いセリフが多かったという。

イ・デヴィッドは「すべての共演者が感じていることだと思うが、法と関連したセリフを喋るとき、“ご飯食べた?”というように自然に話せるようになるまで丸暗記した」とし、「日常的な会話ではなく、生きてきて一度も言ったことがない言葉だった。助詞を1つでも間違えたらいけないので、あるセリフは3日経っても覚えられず、ノートに書いて覚えたりもした」と打ち明けた。

特にイ・デヴィッドは、同じ学生役を演じたキム・ボム、リュ・ヘジョン、イ・スギョンら“ロースクールズ”への深い愛情も示した。

「本当に学校の同級生かのようだった。合宿練習のように毎日会って、一緒に勉強をしたから関係が深くなるしかなかった」というイ・デヴィッドは、特にキム・ボムについて「苦しんでいる人がいれば誰よりも最初に寄り添い、一緒に問題を解決し、励ましていた。1人も取り残されないように本当によくしてくれた」と褒めたたえた。

また、ヤン・ジョンフン教授を演じたキム・ミョンミンの“法精神”を、「撮影現場でセリフを録音しながら勉強した」というイ・デヴィッド。

「ヤン教授がセリフを話しているときにハッと気が付いた。“3分もある長いセリフをなぜこんなに完璧にこなすことができるのだろう?”と。自分の想像を遥かに超えた素晴らしい演技で、思わず録音もした。先輩の演技が終わった後、思わず拍手をした。直接的なアドバイスというより、自らの演技で示してくださった」と、学んだ点を話した。

(写真提供=DDエンターテインメント)

2003年放送のドラマ『武人時代』で子役俳優としてデビュー後、映画『ポエトリー アグネスの詩』(2010年)で演技力を認められたイ・デヴィッド。

最近では日本でも絶大な人気を誇ったNetflixドラマ『梨泰院クラス』(2020年)や映画『サバハ』(2019年)、『スウィング・キッズ』(2018年)などでさまざまなキャラクターを演じてきた。一生懸命走ってきたイ・デヴィッドもいつの間にかデビューから20年を迎えようとしている。

韓国で3月に公開された『催眠』(原題)のインタビュー時に「最近は“燃え尽き症候群”のようだ」と打ち明けたイ・デヴィッド。今回、それを克服したのか問われた彼は「鎮痛剤を打たれたような気分だ」とし、「『ロースクール』で共演した人たちと出会い、仲良くなってお互いを頼りにしながら撮影に臨んだので、なんだか鎮痛剤を打ってもらったような感覚というか。自分自身の理由で“燃え尽き症候群”になり、その解決策はやはり自分で探さなければならないが、『ロースクール』のおかげで少しの間、一息つくことができて嬉しい」と明かした。

最後にイ・デヴィッドは、「周りから見ると自分の顔が悲しそうに見えて、なんだか事情があるように見えるという。でも、俳優としてそれは強みだと思う。具体的に感情を引き出して演じていきたい」とし、「次回は穏やかなヒューマンドラマや、極めて人間的なドラマをやってみたい」と付け加えた。

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