空前の新人女性アイドル“戦国時代”…BLACKPINK、TWICEの後継者として覇権を握るのははたして

2021年06月15日 K-POP

2021年の韓国では、個性的なコンセプトや確かな実力を携えた新人ガールズグループが続々とデビューをはたしている。ITZY、aespa、STAYCなどの“第4世代”ガールズグループが、錚々たる先輩グループを超え、各種音楽チャート上位圏を掌握し、強烈な存在感を見せている2021年。

2020年に続いて今年上半期にも数々の新人ガールズグループが名乗りを上げたのに続き、下半期にも大手芸能事務所からデビューが相次ぐ予定となっており、第4世代ガールズグループの王座を獲得するための熾烈な競争を予感させている。

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2021年にデビューした新人グループたち

まず最近では、CUBEエンターテインメントの「LIGHTSUM」が去る6月10日にシングル『Vanilla』で表舞台に登場したばかりだ。BTOBやPENTAGONが所属するCUBEエンターテインメントにとっては、(G)I-DLE以来3年ぶりの新人ガールズグループということで注目が集まっている。LIGHTSUMは、Mnetのオーディション番組『PRODUCE 48』出身のチョウォン、ナヨン、ユジョンが加入したことで、デビュー前から早くも話題を呼んでいた。

(写真=CUBEエンターテインメント)LIGHTSUM

そしてCUBEエンターテインメントのホン・スンソン前会長が設立したS2エンターテインメントからは、新人ガールズグループ「HOT ISSUE」が発進。ミニアルバム『ISSUE MAKER』でデビューした7人組には、韓国歌謡界で“率直で素晴らしいIssueを作る”という抱負を込められている。

また韓国のヒットメーカー、シンサドンホレンイ(新沙洞の虎)と、ユニバーサルミュージックがプロデュースする『TRI.BE』も2月にデビュー。こちらも7人組のTRI.BEは、デビュー曲の『DOOM DOOM TA』のヒットに続き『RUB-A-DUM』で初動記録を更新するなど、上昇傾向を続けている。

人気グループMAMAMOOの後輩「PURPLE KISS」も3月に正式デビューしたばかりだ。 PURPLE KISS は、RBWエンターテインメントがMAMAMOO以来6年ぶりに発表したガールズグループで、様々なオーディション番組に出演し、すでに注目を集めていたメンバーらで構成されている。

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BTSやBLACKPINKの大手事務所も参戦

2021年はすでに数々の新人グループがデビューしてきたが、下半期には大手事務所の“デビュー爆撃”が予定されており、より熾烈な競争が見通されている。。

その中でも筆頭は、BTS(防弾少年団)が所属しているHYBE(旧Big Hitエンターテインメント)だ。

HYBEのガールズグループは2012年の「GLAM」以来、何と9年ぶりとなる。SMエンターテインメントで少女時代、f(x)、Red Velvetのアートディレクションを担当したミン・ヒジンCBOが関わっていることでも話題となっている。

そしてYGエンターテインメントも、BLACKPINKからおよそ5年ぶりに新人を発表する。YGエンタは2009年の「2NE1」や2016年のBLACKPINKなど、個性の強いガールズグループを披露し、K-POPの新機軸を提案してきた。そのため今回新たに打ち出すガールグループには業界からも高い関心が寄せられているという。

(写真提供=Big Hitエンターテインメント)ミン・ヒジン

世界規模のオーディション番組も

ほかにも、世界規模のグループを生み出す“大型オーディション番組”も相次いで開始する予定だ。

直近で最も期待を集めているのは、過去に『PRODUCE 101』と『MIX9』を作ったハン・ドンチョルPDが、MBCとタッグを組んだことで話題の『放課後のときめき』(原題)だ。本番組は世界に目を向け、米ビルボードのチャート入りに挑戦するガールズグループの構成を目標としている。

そして“オーディションの元祖”と称されるMnetも、新番組『ガールズプラネット999』(原題)を準備中だという。こちらも世界的なガールズグループの誕生を目標としており、すでに3回の予選を通じて日・中・韓からそれぞれ33人ずつ、計99人の参加者を最終確定したという。

このように、数々の新人ガールズグループによる戦国時代の幕開けが示唆されている韓国。最近デビューしたグループは、デビューの時点で世界進出を目標にしており、グローバルファンクラブの拡大に向け、積極的なPR活動にも乗り出している。BLACKPINKやTWICEなどの後継者として、新世代を代表すグループへと発展できるかどうか注目を集めている。

(画像提供=MBC)『放課後ときめき』

とある音楽関係者は、「音楽事務所が新人アイドルグループを打ち出すのは特別なことではないが、同時期に新人ガールズグループが同時多発的に出るのは異例のことだ」とし、「年末に行われる授賞式の新人賞競争が、いつになく熱くなる見通しだ」と述べた。

また別の関係者は、「K-POPの地位が高くなり、昨年から続いたデビューラッシュに注目する海外ファンも増えている。爆発的な実力を持つ新人ガールズグループのうち、次世代を代表するガールズグループにはどのグループが選ばれるのか注目されている」と語っている。

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