少女時代ユナ主演のドラマ『ハッシュ~沈黙注意報~』、“料理名サブタイトル”に込められた意味とは

2021年06月05日 テレビ #韓国ドラマ

Amazonプライムで好評配信中の韓国ドラマ『ハッシュ~沈黙注意報~』。少女時代ユナと俳優ファン・ジョンミンの豪華主演をはじめ、見どころが多いが、1話ごとに異なる料理名がつけられた“サブタイトル”にも特別な意味があることをご存じだろうか。

【写真】少女時代ユナら『ハッシュ』初本読みの様子

『ハッシュ』は韓国放送当時、「ご飯はペンよりも強い」というサラリーマン記者たちの生計ライフで、世代と性別を超える現実的な共感を与え、視聴者を笑わせ、泣かせた。さらに1話ごとに異なるサブタイトルが話題を集めた。

第1話のサブタイトル「ご飯」にはじまり、各話の核心的なテーマでもある“料理”をサブタイトルに掲げており、その珍しさが注目を集めたのだ。好奇心を刺激するとともに、そこに含まれた意味が深く、ドラマにまた違う楽しみをプレゼントしている。

先立ってチェ・ギュシク監督は、「記者が食べて暮らす物語を扱っているため、料理との関係を切っても切れなかった。脚本家のキム・ジョンミン氏も、主題と料理の関連性を念頭に置いて台本を執筆した。料理とエピソードがどうつながるかを見るのも、もう一つの観戦ポイント」と挙げたことがある。

(画像=JTBC)

脚本家のキム・ジョンミンも「様々な料理が象徴する意味に、生活を投影し、今この瞬間も生活のために苦労しているすべての人を応援したかった」と意図を明らかにした。視聴者の心に深い余韻を残した、ドラマ序盤の2つのサブタイトルについて探ってみた。

第2話「コムタン」

牛の肉や内臓を煮込んで作るスープで、韓国を代表する料理といえる「コムタン」。ハン・ジュンヒョク(演者ファン・ジョンミン)にとってコムタンは、心の借金だった。『毎日韓国』が報道した偽のニュースで、無念のなかこの世を去ったイ・ヨンミン(演者パク・ユンヒ)に対する申し訳なさと罪悪感からだった…。

脚本家キム・ジョンミンは、第2話の「コムタン」を記憶に残るサブタイトルとして挙げた。

「人生であれ、愛であれ、誰もが永遠に熱いことを望むが、熱意は歳月と現実の前に、最後には冷めてしまうのが世界の理」とし、「ただ、一度も熱く沸騰する機会すら与えられない若者に、ジュンヒョクは先輩としての負債を感じ、記者としての罪悪感を覚える。まだその火を消すなというジュンヒョクの言葉を通じて、まだ機会を得ていない若者に温かい慰めを与えたかった」と伝えた。

続けて「同時に、そんな言葉を吐き出しながら、とうの昔に火を消してしまったジュンヒョクのようなすべての人にも、まだ終わっていないと、再び火をつければいいと、希望を与えたかった」と付け加えた。

第3話「ユッケジャン」

ハン・ジュンヒョク、イ・ジス(演者ユナ)は、冷酷な現実の前に大切な人を失う悲しみを経験した。第3話のサブタイトルである「ユッケジャン」は、牛肉や野菜が入った辛みのある赤いスープのこと。彼らが参加した葬儀で必ず登場する料理だった…。

脚本家キム・ジョンミンは、「ジスは血まみれになって帰ってきた父親が思い浮かび、赤いユッケジャンをどうしても食べられなかった。しかしスヨンの葬儀に自発的に集まった若者たちは、それぞれユッケジャンのカップラーメンを一つずつ持って現れる。その姿にジスもジュンヒョクも、ユッケジャンを食べるようになる」と説明した。

続けて「時々、オンライン上の若者たちを見て、切ないため息が出ることもあるが、ある時は胸を打つ感動と感謝を感じることもある。基本を知っている若者たちに、感謝を伝えたかった」と、隠された意味を明らかにした。

他にも見れば納得のサブタイトルまで楽しめるドラマ『ハッシュ~沈黙注意報~』は、Amazonプライムで配信中だ。

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