歌手ソン・シギョンが、8thアルバム『ㅅ（シオッ）』で帰ってくる。5月21日にリリースされるこのアルバムには、日常の中の人、愛、人生、時間、傷、贈り物、詩など、韓国語では「ㅅ」で始まる平凡だが大切なコトやモノへのメッセージを盛り込んだ。
20日に行われたオンライン記者会見で、ソン・シギョンは「すごいメッセージよりは、一曲一曲良い歌を収録した」と紹介した。
『ㅅ（シオッ）』は、ソン・シギョンにとって約10年ぶりのフルアルバム。そのことについて彼は「本当は昨年の春に出そうとしたアルバムなので少し気が抜けたが、その分、完璧に準備する時間があった。20年ぶりに初めて時間に追われなかった」と満足感を示した。
独特なタイトルについては「あまりにも多くの言葉がㅅ（シオッ）で始まる。大きな悩みもなく決めた」と説明した。
リード曲『I Love U』は、疲れた日常の中でときめきに鈍くなった人々のための曲で、リスナーに初々しい震えの瞬間を呼び起こさせる。今回はソン・シギョン特有の“ゆとり感”のあるダンスも披露する予定。彼は「もともとはテンポが遅かったが、ダンス曲にしようと思ってテンポを速めた。ダンスをご覧になったら、『やっぱり素晴らしい』というより『やっぱり限界だな』と笑うと思う」と冗談めかた。
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43歳でダンスに挑戦した理由については「『ON&OFF』という番組をやっているうちに、多くの人が毎日たくさんのことをやりながら生きていると感じた。さすがにダンサーにはなれないが、この年齢でも一生懸命何かをしたんだという反応がほしかった。頑張る姿をお見せすれば、リード曲で力を発揮できると思った」語っている。
今回のアルバムは、チョ・ギュチャン、イ・ギュホ、クォン・スングァンら実力派ミュージシャンと、人気作詞家のキム・イナが参加して豪華なラインナップが完成された。また、ソン・シギョンが作曲を手がけた曲も収録されている。正統派バラードからシンセポップ・バラード、レトロなミディアムポップまで、多彩なジャンルの楽曲を甘さいボイスと繊細な表現力で歌い上げた。
バラエティ番組での活動が多かったソン・シギョンの新譜を指折り数えて待っていたファンらは、今回のカムバックに歓喜している。
「怠けていたことを後悔する」と打ち明けたソン・シギョンは、「プレッシャーなくシングルを出せたならここまで遅れてはいなかったと思う。音楽市場がCDから音源に変わってからは、アルバムを出す気にならなかった。僕が昔の歌手だからか、1、2曲をシングルで出すのも気が引ける。うまく準備しなきゃという思いが強かった」と率直に語った。
今は「まるで新人のような気持ち」というソン・シギョンは、これからの活動について「辞めるまでは愛の歌だけを歌いたいとも思う。曲を作るより、曲を演じるのが好きなので、いい曲が出たらそれを自分のスタイルに変えるのが好きだ。愛の歌の中でも表現したいことがまだまだ多い」と述べた。
ソン・シギョンの8thアルバム『ㅅ（シオッ）』は、5月21日18時にリリース予定。
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