韓国で相次ぐ主演級若手俳優たちの“いじめ疑惑”。リスクはドラマ側が背負うことに

2021年03月04日 話題 #韓国ドラマ

韓国の芸能界が校内暴力といじめ疑惑で騒がしい中、その影響はドラマ業界にも及んでいる。

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3月2日、某ネットコミュニティで俳優ジスに対する校内暴力疑惑が上がった。ジスの所属事務所キーイーストは事実関係を確認するために情報提供を受けると表明している。

ジスは現在、KBS2で放送中の時代劇『月が浮かぶ川』(原題)に主演しているため、ドラマに及ぶ悪影響が懸念される状況だ。同作は全20話を予定しており、3月2日に第6話が放送された。

ドラマ『月が浮かぶ川』(原題)ポスター

いじめ疑惑が浮上した女優パク・ヘス主演の新ドラマ『Dear.M』(原題、KBS2)は、先月26日に予定されていた初回放送を延期した。内部では1週間ほど様子を見てから放送開始を話し合ったと知られているが、現実は厳しい。

『Dear.M』の関係者は3月2日の本紙の取材に対し、「今週中に会議を行って決めると言われているが、いつ会議をするかも未定だ。制作会社のPLAYLISTは放送するという立場だが、共同制作のMonster Union側はだんまりしている。もどかしい」と述べた。

とある番組関係者も「公営放送のKBSの立場では社会的にイシューになった俳優を抱えて放送を始めることに負担を感じるはずだ。放送は難しいかと」と語った。実際、今週の編成表にも『Dear.M』は見当たらない。

しかし、すべての撮影を終えた『Dear.M』の場合、放送後に制作費や出演料が精算されるため、お蔵入りになれば制作会社とキャストにはダメージが大きい。とある出演者の関係者は「俳優の立場では出演料よりも顔を知らせて地盤を固める良いチャンスなので、放送されることをだけを願っている」と明かした。

ドラマ『Dear.M』(原題)ポスター

3月1日には高視聴率を記録しているSBSドラマ『ペントハウス』シーズン2の女優チェ・イェビンが校内暴力疑惑に包まれた。

所属事務所J,WIDE-COMPANYは「確認した結果、事実ではない」と公式立場を表明し、翌日には彼女の同級生らが「校内暴力とは無縁の人だ」と擁護する書き込みをしたことから騒動は収まっている。『ペントハウス』シーズン2ではチェ・イェビンのほか子役たちの話が大きく取り上げられているため、簡単に降板させることはないとの見込みだ。

ただ、劇中でも校内暴力が描かれているため、それが新たな火種になるのではないかという懸念の声もある。

『ペントハウス』シーズン2と同枠で放送予定の新ドラマ『模範タクシー』(原題)には、最近いじめ疑惑で騒がしいK-POPガールズグループAPRILのイ・ナウンが主演するため、関係者らが注視している。放送が始まるまで疑惑による冷たい視線が続のであれば、負担はかなり大きいと思われる。

とあるドラマ関係者は「事前制作ドラマが増えたことで、撮影終了後に出演者に対する疑惑によってお手上げ状態になるケースが発生している。俳優たちの私生活リスクをドラマが背負っている状況だ」と吐露した。

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