韓国の音楽番組で、日本の城をイメージした舞台背景を使用したという疑惑が巻き起こった。番組制作陣ははっきりと否定していたが、どうやら嘘だったようだ。
事の発端は、2月17日に韓国のインターネットコミュニティに掲載された、「2月11日に放送された『朝鮮ポップアゲイン』で、舞台背景に日本の大阪城天守閣に似たイメージが使われている」という書き込みだ。
そして、同日に放送されたKBS1の旧正月特集番組『国楽童謡を歌う集い』(原題)でも似たような背景が使われていたという指摘も相次ぎ、翌日の2月18日にはSNSなどでこの疑惑が拡散。インターネット上で議論を巻き起こしていた。
ここまで騒がれることとなった要因としては、『朝鮮ポップアゲイン』の企画趣旨が世界の人々の心をとらえた韓国の曲を韓国民に届けるというものだっただけに、日本を連想させるイメージが登場したのは不適切だという指摘が殺到したからだ。
番組制作陣は「想像上の竜宮城を表現したイメージした」とし、「竜宮城を具現化するため、様々な資料やアニメーションなどを参考にして制作した」と説明。日本の城ではないとはっきり否定していた。
しかし一転、この舞台背景の原本と思われるイメージが発見され、制作陣の釈明が嘘であることが明らかになった。
そのイメージは、ストックフォト企業「Shutterstock」に登録されているロシア出身のイラストレーターが制作したもので、画像の説明には「Japanese」「Japanese old castle」とハッキリ明示されていることが確認されている。
この事実に対して番組制作側やKBSはどのような反応を示すのか、注目が集まっている。
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