韓国芸能界でウェブドラマが新人俳優の「登竜門」として定着した納得の理由

2020年11月15日 話題

韓国芸能界では最近、ウェブドラマが新人俳優やアイドル歌手の演技デビューの“登竜門”となった。

【写真】K-POPアイドルが次々とウェブドラマに出演する意外なワケ

ウェブドラマは、インターネットを通じて楽しむことができるドラマで、10~30分ほどの短いランニングタイムを特徴としている。また高校や大学などキャンパスライフをテーマにした作品が多く、10~20代の人気を集めている。

視聴者と同じ年頃の俳優が出演し、短いランニングタイム、重すぎない内容などの利点を持つウェブドラマは、今では新人俳優やアイドル歌手の演技活動の登竜門となっている。

ウェブドラマ→テレビドラマが方程式に

新人女優ハン・ソンミンも2019年のウェブドラマ『魔の19歳』(原題)でデビューし、JTBCの『十八の瞬間』でテレビドラマに進出した。さらに2020年のウェブドラマ『トゥエンティ・トゥエンティ』(原題)にも出演し、より認知度を高めた。

左からキム・ヨンデ、ファン・イニョプ、ハン・ソンミン

俳優ファン・イニョプも2018年のウェブドラマ『WHY:あなたが恋人に振られた本当の理由』で演技デビューした。2020年の『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』(KBS2)と『18アゲイン』(原題、JTBC)を経て、12月に放送予定のtvNドラマ『女神降臨』に出演することが決まった。

2017年のウェブドラマ『全知的片思い視点』(原題)でデビューした俳優キム・ヨンデも、さまざまなウェブドラマを経て、MBCの『偶然発見した一日』(原題、2019年)でテレビドラマに進出。現在はSBSの『ペントハウス』(原題)に出演中だ。

ウェブドラマは新人俳優だけでなく、アイドル歌手が演技に挑戦する舞台にもなった。11月11日に初配信されたウェブドラマ『人魚姫:ザ・ビギニング』(原題)では、アイドル歌手のASTROムンビンとSF9フィヨンが主演を務める。

韓国でウェブドラマが新人の登竜門となったきっかけは、2019年に大きな話題を呼んだ『A-TEEN』だろう。同作品が再生回数2億回の大成功を収め、ウェブドラマに対する障壁が消えた。また『A-TEEN』に出演したイ・ナウン、キム・ドンヒ、シン・イェウンがテレビドラマに進出しながら、ウェブドラマを新人俳優の登竜門として使うケースが増えた。

とある芸能事務所関係者は「『A-TEEN』以降、成功事例が増えているため、必ず地上波ドラマでなくてはならないという意見も薄れ、ウェブドラマに出演しようとする動きもある」と述べた。また別の関係者も「短期間で同年代の仲間たちと現場の雰囲気に慣れ、演技の練習ができるため、新人俳優たちがウェブドラマに出演するケースが増加した」と話した。

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