「Netflixだから可能だった」韓国ドラマ界に吹く、地上波では放送できない“新しい風”

2020年10月13日 話題 #Netflix #韓国ドラマ

去る4月に配信されたNetflixオリジナル作品『人間レッスン』は、韓国コンテンツ市場では類を見ない未成年者の性犯罪をテーマに扱った。多くの人々の懸念のなかで公開された『人間レッスン』は、パク・ジュヒョン、キム・ドンヒという新鋭の発掘と映画のような演出、社会問題の提起など大きな反響を起こし、韓国Netflix人気ランキングで1位を占めた。

左から『人間レッスン』『キングダム』『保健教師アン・ウニョン』

『人間レッスン』を制作したスタジオ329のユン・シンエ代表は、とあるメディアとのインタビューで「『人間レッスン』の台本を見て、地上波やケーブル、総合編成で絶対に扱うことができないという判断の下、このプロジェクトはすぐにNetflixに向かった」とし、「十分な時間とお金をもらえるのであれば、何ができるのかという質問に答える必要があった」と話した。

続いて韓国初のゾンビドラマ『キングダム』や、“ゼリー”を3Dで表現して奇妙で美しい4次元的な世界を表現した『保健教師アン・ウニョン』など、新鮮なテーマも話題を集めた。

『保健教師アン・ウニョン』の演出を引き受けたイ・ギョンミ監督も、インタビューで「他のチャンネルで制作されていたら絶対に世の中に出てこなかった作品が、Netflixというプラットフォームを通じて難なく制作される可能性がある」と語った。

「Netflixだから可能だった」と監督たちが口を揃えているわけだが、Netflix関係者は「Netflixはまず作品制作において、創作者の意図や求める部分をなるべく支えようとする」と述べた。

続いて「Netflixは比較的、作品に対するフィードバックが少ない。撮影から字幕まで完了した後、190カ国以上に同時配信する。どうしてもフィードバックの影響が少なくなるので、作家や監督が作品に集中できる」と語った。

自主制作コンテンツに対する韓国ドラマ界の反応はどうだろうか。

韓国のドラマ制作会社関係者は、「作品によってドラマの制作過程は異なるが、自主製作の場合、契約した作家と台本を作り、監督にコンタクトを図る」と説明した。放送審議規定を厳格に守らなければなら地上波放送に比べて、独自のプラットフォームを持つNetflixは、審議規定に対しても自由度がある。

Netflixの十分な時間と資本、開放的な環境などは、創作者が作品の意図を最大限に生かすことができる新しい風を吹き込んでいる。

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