女優イ・ミンジョン「俳優、妻、母。すべてを一生懸命やる姿をお見せしたい」【インタビュー】

2020年09月27日 話題

韓国ドラマ『花より男子-Boys Over Flowers』『あなた笑って』『ビッグ~愛は奇跡~』『帰ってきてダーリン!』『偽りのフィアンセ~運命と怒り~』などに出演してきた女優イ・ミンジョン(39)が、初の週末ドラマで価値のある成果を収めた。

【写真】女優イ・ミンジョンの「洗練された色香」

“イ・ミンジョンの再発見”という高評価も得た。

最近、韓国で最終回を迎えたKBS2の週末ドラマ『一度行ってきました』は、結婚や離婚、家族の話を温かい視線で描き出して30%台の視聴率で大ヒットとなった。劇中、ソン・ナヒを演じたイ・ミンジョンは、俳優イ・サンヨプ(ユン・ギュジン役)との結婚生活を見せ、「ナギュカップル」という愛称で親しまれた。

2013年に俳優イ・ビョンホンと結婚式を挙げ、現在6歳の息子を持つイ・ミンジョンは、演技者としてだけではなく、妻としても母としても、すべてをうまくやりたいという意欲を表した。

(写真提供=MSteamエンターテインメント)イ・ミンジョン

いつの間にか30代の終わりに入ったイ・ミンジョン。過ぎ去った“過去”よりも、力強く走り出そうとする“未来”がもっと期待されるという彼女から、さまざまな話を聞くことができた。

―新型コロナのなかで撮影を続けてきて、難しい点も多かったようだ。作品を無事に終えた感想は?

新型コロナと台風で撮影スケジュールがたくさん変わり、時間が遅れたりもした。久しぶりに長期間の撮影をすることになり、演技の緩急調整と健康管理をすることになったが、ミニシリーズとは違い、皆さんと一緒に作ったものが多くて楽しかった。長い期間、撮影してきたので、まだ終わったような気がしない。

―ソン・ナヒというキャラクターのどこに魅力を感じて、出演を決めたのか。

ソン・ナヒは利口で、完璧主義者のように見えるが、実際には慇懃で、見掛け倒しのところもあるキャラクターだ。そんなところが夫役と合い、どたばたするストーリーがおもしろかった。

―ソン・ナヒを演じるうえで、特別に気を付けたり準備したりした部分は?

監督は、ナヒの序盤は直線的で、突き進むようなキャラクターになればと話してくれた。脚本家には、2番目の娘だが、長女のような重圧感があるようにと言われた。2人の言葉を考えながら、キャラクターの感じをつかんでいった。医師の役割をする部分では、医学用語や衣装などについて直接、アドバイスを求めたりした。

―ソン・ナヒと本人で似ている点は?

私もナヒのように、自分自身を“タイト”にするところがある。すべてをやらなくてもいいのに、すべてやろうとして仕事を増やすスタイルだ。自分の本心を話すのが下手な部分も似ているかもしれない。母親に遺産の話をしたシーンで、お母さんが大変かと思って話ができなかったと言うナヒの感情に、とても共感した。

―俳優イ・サンヨプとのロマンスはどうだったか。

最も多くのシーンを一緒に演じることになったので、お互いに頼る部分が多かった。イ・サンヨプさんが図々しくて、自由な部分が多く、ロマンスを演じるときは呼吸が合った。「ナギュカップル」という愛称も付けてもらい、2人が一緒に登場するシーンが好きという話も聞いた。うれしかった。

―『一度行ってきました』はイ・ミンジョン、イ・サンヨプ、イ・チョヒなどの俳優だけでなく、チョン・ホジン、チャ・ファヨン、キム・ボヨンなどの中堅俳優たちの活躍も好評だった。先輩たちと演技して学んだ点も多かったのでは?

先生方が私たちにたくさん配慮してくれた。チョン・ホジン先生は『あなた笑って』でご一緒したので、本当の父親のようだった。キム・ボヨン先生とは、演技も性格的にもとてもよく合って、個人的に親しく過ごした。チャ・ファヨン先生も作品以前から知っており、今回のドラマを通じていろいろと力になってくれた。

―『一度行ってきました』を通じて、家族や愛に対する価値観も変わったか。個人的に新たに感じた点があるとしたら?

最後にチャ・ファヨン先生がワルツを踊りながら行ったナレーションが、このドラマのテーマだと思った。愛には思いやりと尊重が必要だという部分。家族だからこそ、夫婦だからこそ、思いやりと尊重があって幸せになれるようだ。初めて会う人に自分を良く見せるのは難しくないが、家族に良く見せようとするのは容易ではない。多くのことを考えさせられたようだ。

(写真提供=MSteamエンターテインメント)イ・ミンジョン

―夫のイ・ビョンホンや息子さんもドラマを見たのか。特別な応援の言葉があったのかが気になる。

夫がディテールから鷹の目で良く見てくれた。意見をくれたりしながら、一緒に共感しながら見た。撮影前、息子に「ママが早く終わらせて、遊んであげる」と言ったら、「ママ、もっと撮ってきていいよ。おもしろいから」と言ってくれた。台本覚えるが大変という言葉を覚えていて、応援の手紙も書いてくれた。

―長期間、演技をしてきて守ってきた信念はあるか。

まだ20年も経っていないし、せいぜい14年余りの期間で、まだ長く作品活動をしたとは思わない。デビューが遅かったし、俳優としてやりたいことがたくさん残っている状態で結婚して子供を産んだからか、少しでも演技を上手くしたいし、少しでも自分を求めてくれるのであれば「一生懸命やりたい」と思っている。

―新たに挑戦してみたいキャラクターやジャンルがあるか。

事件を解決するスリラーのようなジャンルもやってみたいし、時代劇にも挑戦してみたい。

―100話の長丁場を終えた。今後の活動計画は?

俳優として作品活動はもちろん、母として、妻として、どちらか一方に偏らず、一生懸命にやる自分の姿をお見せしたい。まずは体力を回復させるために、自分の体に投資をする時間を持たなければならないようだ。ヨガもまた始めようと思っている。

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