「謝罪しても怪しい」投稿者が“真っ赤なウソ”と認めても収まらない恐ろしさ 韓国俳優への憶測は止まるか

2025年10月22日 話題

オンラインコミュニティで始まったひとつの投稿が、大きな波紋を呼んだ。

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あるオンラインコミュニティには10月22日、「イ・イギョンの私生活を暴露する」というタイトルの投稿が掲載された。

投稿者A氏は自分を「ドイツ人女性」と名乗り、俳優イ・イギョンとやり取りしたと主張するメッセージのキャプチャ画像や動画を公開した。

その内容は刺激的だった。投稿は瞬く間にネット上で拡散され、「衝撃だ」「これはイ・イギョンに違いない」といった確認されていない憶測コメントが殺到した。

デマは事実よりも早く広がっていった。画像と動画は何度もコピー・再投稿され、拡散が止まらなかった。

これに対してイ・イギョンの所属事務所は、「最近オンラインコミュニティやSNSを中心に掲載・流布されている事案に関連し、虚偽事実の流布および悪質なデマによる被害について法的対応を準備中」と立場を明らかにしたが、議論は収まらなかった。

イ・イギョン
(写真提供=OSEN)イ・イギョン

しかしその後、状況は急変した。騒動が持ち上がってからわずか2日後の10月22日未明、A氏がSNSで「最初は冗談で始めた」とし、謝罪文を公開したのだ。

A氏は「AIで写真を作っているうちに本物のように感じてしまった。俳優の方にご迷惑をかけ申し訳ない。責任を負うべき部分があるなら甘んじて受ける」と述べ、暴露が虚偽だったことを認めた。

だが謝罪後も、一度広がったデマは消えなかった。イ・イギョンを攻撃していた言葉は形を変えて続いた。「それでも何かあるに違いない」「謝罪しても怪しい」といったコメントが相次いだ。悪質な書き込みをするネットユーザーは謝罪さえも「演技」と決めつけ、さらなる憶測を浴びせた。

イ・イギョンは2012年の映画『白夜』(原題)でデビューし、ドラマ『ゴー・バック夫婦』『ウラチャチャ!?~男女6人恋のバトル~』『ジャスティス-検法男女-』『私の夫と結婚して』など数多くの作品に出演してきた。

最近ではバラエティ番組『遊ぶなら何する?』『私はソロ』などにも出演し、活発な活動を続けていたなかで今回の事態に直面し、予想外の打撃を受けた。

問題は、これは単なる個人の弁明で解決できる話ではなく、構造的な対応が必要だという点だ。

ネット上で虚偽のデマや悪質なコメントが繰り返される背景には、「匿名性」と「軽すぎる処罰」がある。謝罪や事実確認があっても残る無責任なコメントは、法律よりも早く人を裁く「世論の私刑」を象徴している。

イ・イギョン
(写真提供=OSEN)イ・イギョン

専門家はこのような現象が「悪質コメントに対する処罰の不十分さ」と直結していると指摘する。現行法で虚偽事実の流布による名誉毀損は、最長7年以下の懲役または5000万ウォン(約500万円)以下の罰金刑が科される可能性がある。だが実際の処罰は多くが罰金や起訴猶予にとどまっており、抑止力としては不十分だ。

大衆文化評論家のチョン・ドクヒョンは「芸能人に過ちがあれば批判はあり得るが、虚偽の事実や過度な嘲笑は明白な暴力だ」とし、「一度の攻撃で生まれる傷は、謝罪しても回復不可能な場合があるということを自覚すべきだ」と強調した。

さらに「自粛の時間すら許さず、徹底的に追い詰めるような風潮は、最終的に社会全体の疲弊を招く」と警鐘を鳴らした。

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