同関係者は「苦情がまったくないわけではないが、ファンだけでなく乗客も大抵は肯定的に見ているようだ」と説明している。
今回の広告は、BTSの“ホームマスター”(アイドルのハイクオリティな写真をネット上に掲載する熱烈なファンのことを指す)たちが自発的に行ったという。
車両の内装は一面ピンク色で、あちこちにBTSのアルバム『LOVE YOURSELF 結 ‘Answer’』のジャケット写真と、ホームマスターたちが直接撮影した写真が飾られている。
広告のデザインは事前審査を通す必要があるが、安全の問題さえクリアしていればさほど掲載は難しくないという。ファンの手が要所に広がっている“BTS車両”は2019年1月2日まで、約1カ月間運行予定だ。
アイドルのファンクラブによるラッピング広告の事例は今回が初めてではない。
去る4月にはボーイズグループEXOのメンバー、シウミンの誕生日を祝うためにファンがソウル地下鉄7号線の8両を丸ごとラッピングし、“シウミン電車”として話題を呼んだ。広告単価は運行期間1カ月で計3000万ウォン(約300万円)だったという。
ソウル交通公社によると、地下鉄のアイドル広告掲載は最近になって急激に増加している。
2017年の間に1~8号線の地下鉄に掲載されたアイドル応援広告は1038件にのぼり、2016年の542件と比較して2倍、2015年の231件に比べて4倍ほどの件数だ。
そのうえ2018年の広告数は9月の時点ですでに1576件と集計されており、車両ラッピング広告はソウル交通公社の新たな収益の形となることが見込まれている。