韓国発の精神崩壊スリラー『侵蝕』より、キャストコメントとオルタナティブポスターが解禁となった。
本作は、“侵す者”と“侵される者”の絡み合う関係の深層を暴き出す衝撃作。出演はクォン・ユリ(少女時代)、クァク・ソニョン、イ・ソル、キ・ソユ。
娘の危険な行動への恐怖と責任の重さに苛まれる母親と、そんな母親を理解することができず、不穏な眼で母を見つめる娘。20年後、幼少期の記憶を無くした女性のもとに、明るく天真爛漫な侵入者が突然現れる。時を隔てた過去と現在2つの物語は“予期せぬ侵入”によって結びつき、地獄のように交錯していく。あまりにも強烈でリアルな物語は、息が詰まるような緊張感と不穏なざわめきを呼び起こし、観る者すべての胸の奥に狂気がじわじわと蝕んでいく。
日本公開を1週間後に控えた今回、キャストのコメントが到着。本作の役作りについてクォン・ユリは「シナリオがとても興味深かったですし、もとはウェブトゥーンなので、事前に具体化されていてとても役に立ちました。私とソルさんは撮影前に頻繁に会うことにより、演技の練習も、個人的なお話も沢山出来ました」とし、クァク・ソニョンは「役作りをする過程がいらないくらい、キャラクターの個性や目的とするところが鮮明だったので、そのなかで表現をすることができました。何かを特別に準備しなくても演じられる、素晴らしいシナリオといい時間を過ごせました」とコメント。またイ・ソルは「不思議なことに、監督たちと家が近かったんです。徒歩でも移動できる距離だったので、準備期間も撮影期間も頻繁に会って話し合いました。その時間の中で監督たちにお勧めされた『パール』や『ファニーゲーム』、キム・ギヨン監督の『下女』を観ながら、こういう方向性を望んでいるんだな、なら私にできることは何かと悩みながら撮影しました」と脚本について絶賛しながら、エピソードを語っている。
スリラーやホラー作品について、クォン・ユリは「私はスリラーが大好きです。驚かされたり、幽霊が出るものより、推理して追跡して犯人は一体誰なんだという緊張感が続き、手に汗握るジャンルが好きです。私がそのジャンルの中の一人になることができて、嬉しかったですし、何よりシナリオを読んだとき最初から最後まで一気読みしました」と意外な一面を見せた。
本作において大きなテーマとなる“母性”について、実生活において母親であるクァク・ソニョンが言及。「母性とは、終わりのない感情です。作中のようなあまりにも辛い状況下で(子供に)そこまでしなきゃいけないかなと考えることもできますよね。彼女は他人の目を気にしているので、他人から見える普通の生活を守るために、または自身がここまで努力したのにここで諦めることはできない、もっとやってみようと進んでいきます。この子を平凡で幸せだった時に戻したいという情熱心は、母性以上の感情として表現しました」と考察した。
各俳優がこの作品で見せた新しい姿についてイ・ソルは「私はインディペンデント映画にたくさん出演してきましたが、方言がなかったり、外国人設定じゃない役は今回が初めてな気がします。韓国人としてソウルの言葉を話せたことは嬉しかったですし、それだけでも私にとっては新しい経験でした」と述べた。
各キャストが絶賛する脚本によって展開される、精神を破壊するストーリーについてより一層期待値が上がるコメントとなっている。
併せて、2種のオルタナティブポスターも解禁。桐野夏生『ダークネス』の書籍の装画などで知られるイラストレーター、四宮愛によるイラストを用い、本作のティザーポスター、メインポスターを手掛けたグラフィックデザイナー、成田祐人がデザインを担った。
ヨンウン(演クァク・ソニョン)とソヒョン(演キ・ソユ)が抱きしめ合っているポスターは、“水”と“母性”という点からインスピレーションを受けたイラスト。この抱擁は「愛」なのか、それとも怪物を世に放たぬための「拘束」なのか。子どものあどけない表情と、水面に映るまったく異なる表情からソヒョンの二面性が感じられ、静かでありながら胸を締めつけるような切なさが漂う。
そして白と黒のコントラスト、そして危険信号とも取れる黄色が印象的なシーソーのポスターは、ソヒョンの「恐怖体験ごっこ」から着想を得たもの。恐怖体験ごっこという危険な遊びの始まりを捉えた一瞬に、不穏な予兆がにじみ出ている。
繊細でありながらシンプルに研ぎ澄まされ、観る者の解釈を許しつつも、得体の知れぬ不安と底知れぬ孤独を漂わせる、不気味なオルタナティブポスターとなっている。
映画『侵蝕』は9月5日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開。
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